皆さま、おはようございます!
前回に続き、10月31日に運行が休止された上野動物園モノレールから、
上野動物園西園駅の訪問記です。
西園駅はモノレールが開通した昭和32年に開業した駅、
開業当時は「分園駅」という駅名だったみたいですね。
駅名がいつ頃に改称されたのかが気になりますが、
少なくとも昭和50年代終盤まではそのように呼ばれてたようです。
この日の最初はモノレールに乗車して西園駅にやって来ました。
モノレールの運行最終日で乗車するのに1時間弱ほど待ちましたけど、
そもそも東園駅~西園駅間は300メートルほどしか離れていないので
徒歩で移動しても10分ほどしか要しません。
それじゃ歩いた方が良いのじゃないかって?
いえいえ、東園駅から乗車すると
乗車記念証とネックストラップが貰えるのでそれ目当てで並びましたよ。
路線の正式名称「上野懸垂線」で記念証がマニア心をくすぐられます。
こうして西園駅に到着、
ブログの一番上にUPした画像はお客さんが疎らな瞬間に撮りましたが、
普段はこの通りでここも結構混雑してましたね。
西園駅を降りると正面にケープペンギンの檻がありましたが…
ペンギンちゃんたちも
人の多さにビックリして目を丸くしてましたっけ。
更にその奥には不忍池(しのばずのいけ)が広がります。
ここで戴くビールが最高なの!
天気が良いしステキな時間を過ごしちゃいましたよ。
こうして上野動物園西園駅の探索は終了…ではなく、
もうちょっとだけ細かく見てきました。
まずは正面周りの様子からです。
西園駅は、同一階に改札口と「乗り場」がある東園駅とは違い、
駅の仕様が違っているのは
東園と西園との間に高低差があるからなのですが、
この高低差の解消がモノレールの設置理由だったみたいですね。
駅舎に入る前にこちらにも注目です。
上野動物園西駅の北側にあるモノレール軌条の終端部分に
点検用のゴンドラがぶら下がってました。
コレに乗って空中散歩を楽しみたいと思っている人、手を挙げて~!
そして南側もチェック。
モノレールの軌条に勾配はないはずですから、
東園と西園の間にある高低差は8メートルくらいでしょうかね?
もしこの高低差を車両の性能で解消しようとするなら、
26パーミルを自力で登坂出来る能力が必要なわけで…
駅の造りで高低差を解消した理由、よくわかります。
ホームは単式で(車両が1編成しかあろませんので)、
中央部分に待合スペースが設けられてました。
運行最終日は混雑緩和のためにこのスペースは利用せずに、
車両が到着したらホームで即下車~即乗車が繰り返されてましたが、
ホームから不忍池もが眺められるみたいですので、
機会があったら車両がいない風景も見てみたいです。
11月24日まで東園駅で車両の一般公開が行われてますが、
西園駅構内も見ることが出来るのでしょうかね?
…だとしたら絶対に再訪するのですけど。
モノレールの乗車口と車両との間には大きな段差が発生するために、
車いすで乗車する際にはスロープを利用しなければなりません。
(東園駅も同様です)
このような駅の構造にも時代の古さを感じさせてましたよ。
ところで皆さん、西園駅の裏側に廃線跡があるのをご存知でしたか?
現在は東園と西園の間に公道(動物園通り)が横切ってますが、
かつてはそれに沿って路面電車(都電上野線)の線路が伸びてました。
下は国土地理院のサイトから転載した昭和38年撮影の航空写真ですが、
行き交う路面電車の姿も写り込んでました。
こちらはイソップ橋から見た西園駅方向ですけど、
白い工事用フェンスの奥側がかつて都電の軌道があった場所です。
同じくイソップ橋の上から見た動物園通りの様子。
15番の橋脚の左側に新設工事中のパンダ園が写ってますが、
この辺りが都電の軌道跡でしたよ。
都電が廃止されるまではここで
モノレールと路面電車が平面クロスする様子が見れたらしい。
そんな上野動物園、ステキ過ぎだと思いません?
今回は時間が無くて(本当はその事実を知らなかっただけ)
都電の廃線跡を見ることは出来ませんでしたが、
今月24日まで行われている車両公開中に再訪した際には
それらも見てきたいと思います。
パンダちゃんには申し訳ないですけど…
君たちよりもモノレールの方が数倍楽しかったかも。
訪問駅リスト(第三セクター 私鉄線 ほか)
東京都交通局上野懸垂線(上野動物園モノレール)
上野動物園西園駅(令和元年10月31日)
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