ご訪問ありがとうございます。
記事は憶測で書いてますので内容に誤りがありましたらコメント等でご指摘頂けると助かります。
全国のJR駅が見たい時はこちら→ 第三セクター・私鉄駅が見たい時はこちら→

 

皆さま、こんにちは!

 

今年も無事に向山駅愛好会の秋の恒例イベント

「おらんどの駅(えぎ)祭り」が無事に終了しました!

今年は向山駅愛好会のテーマソングが披露されたり、

(既にCD化されているところがスゴイ!)

新企画の「向山町内の街歩き」が催されたり

豪華景品が当たる抽選会が修羅場だったりと、

例年以上の盛り上がりを見せたイベントでしたよ。

当日の様子は後日のブログにUPしますのでしばしお待ちくださいませ。

 

話は変わりまして…

前回のブログ牟岐線・羽ノ浦駅の訪問記を挙げました。

牟岐線・羽ノ浦駅

羽ノ浦駅は牟岐線の前身である阿南鉄道の手により大正5年に開設、

昭和11年に国有化された駅でした。

 

阿南鉄道は徳島と阿南地区を結ぶ鉄道として敷設されましたが、

阿南鉄道線の羽ノ浦駅から東側は

那賀川下流を経由する現在の牟岐線ルートではなく、

羽ノ浦駅から線路は南側に方向を変え、古庄駅まで繋がってたのです。

牟岐線古庄支線・古庄駅

阿南鉄道は那賀川に架かる橋梁の建設費用が賄えなかったこと、

古庄では那賀川を渡る渡し船が運行されてたことが

鉄道を古庄に向かわせた理由みたいですね。

 

古庄駅は昭和11年に国有化、

牟岐線が東方に延伸した後も支線の終点として存続しましたが、

昭和36年に廃止されしまったそうです。

そんな古庄駅が廃止されて間もなく60年が経過しますけど、

沿線や駅付近では鉄道時代の遺構が結構残っているそうですよ。

せっかく羽ノ浦駅まで来たのですから

これを見ずに帰るわけにはいきませんって。

そんなことで、羽ノ浦駅-古庄駅間を結んだ古庄支線跡を眺めてきました。

 

まずは古庄支線が分岐していた羽ノ浦駅の構内の様子からです。

羽ノ浦駅の構内には古庄支線用のホームが構内の北側にあり、

そこから本線と並走するように支線の線路が伸びてました。

牟岐線古庄支線・古庄駅

上の画像の右側に2階建ての黒い建物が写ってますが、

この辺りが支線の線路があった位置と思います。

 

こちらは古庄支線が現役だった昭和36年に撮影された航空写真ですが…

分岐付近に踏切が写ってますよね?

牟岐線古庄支線・古庄駅

実はこの踏切が廃線跡の有名な遺構のひとつなのです。

続いては踏切に場所を移しますよ。

 

現在は歩道橋が架けられた、こちらの踏切の麓にご注目くださいね。

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

踏切から羽ノ浦駅方面を覗くと…

牟岐線古庄支線・古庄駅

煉瓦積みの橋台&橋脚が残ってるじゃないですか!

もちろんコレは古庄支線で使われていたモノです。

 

牟岐線の本線区間は各地で路盤の更新が行われてますので、

今も見ることが出来る阿南鉄道時代の遺構として

貴重な代物ではないでしょうかね?

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

踏切に架けられた歩道橋の支柱辺りが廃線跡なのですが…

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

歩道橋を降りた先に見える遊歩道が

緩くカーブしている様子がわかりますかね?

牟岐線古庄支線・古庄駅

もうお気づきかもしれませんが、

廃線跡はそのまま遊歩道に転用されてるのですよ。

この遊歩道、古庄駅跡の手前辺りまで歩くことが出来ますぜ☆

 

牟岐線の本線と古庄支線跡の分岐付近の様子遠くから眺める。

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

次は遊歩道(古庄支線の廃線跡)を直進して古庄駅跡方向に向かいます。

牟岐線・羽ノ浦駅

 

遊歩道は途中で道幅が狭くなりますけど、

理由は鉄道時代の橋台をそのまま利用しているから。

ここには短めのガーター橋が架けられてたはずですよ。

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

橋の下を覗くと煉瓦積みの橋台があるのですが…

写真じゃ見づらいかな?

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

遊歩道では、こんな感じの橋梁跡が数か所で確認出来ました。

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

続いては、県道130号線を先回りして古庄駅跡に向かいます。

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

こちらは県道沿いで見かけた看板ですが、

付近では今でも「古庄駅」の名称が見られましたよ。

駅が廃止されて60年近くも経っているっていうのにねぇ。

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

県道から古庄駅があった方向を覗く。

目の前に広がる光景に興奮しちゃいました。

牟岐線古庄支線・古庄駅

駅前広場(通り)がそのまま残っているだと!?

ここに広い空き地がある理由…

それを知らない地元の皆さんも増えてるのではないでしょうかね?

突き当りが古庄駅があった場所ですよ。

 

通りには光る「ふるしょう」パネルが設置されてました。

牟岐線古庄支線・古庄駅

さすがLEDで町興し中の街・阿南市ですわ。

 

これも駅前が華やかだった頃の名残りで間違いないでしょう。

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

ここで古庄駅があった場所を確認するために、

国土地理院のサイトから古庄支線が現役だった頃の写真をチェック。

下は昭和28年に撮影された航空写真でした。

牟岐線古庄支線・古庄駅

先ほど見た、広い駅前通りの真正面に駅舎があったようです。

下に写る那賀川の川岸や駅構内に貯木場が写り込んでますが、

古庄駅は那賀川の上流から水運された木材輸送が物流のメインで、

国有化された昭和11年以降は貨物駅として営業していたんですって。

写真からもそんな様子が伝わってきますね。

 

そして現在の様子、グーグルマップを転載しました。

牟岐線古庄支線・古庄駅

赤い印をつけた個所が古庄駅があった場所ですよ。

 

通りの正面に見えるのは消防団の倉庫。

この裏側に古庄駅の駅舎&ホームがあったはずです。

牟岐線古庄支線・古庄駅

 

この位置に駅の構内があったと思われますが…

牟岐線古庄支線・古庄駅

古庄駅があったのは60年近くの前のこと、

それらしい遺構は何も残ってませんでした。

 

消防団の建物の裏側に倉庫がありますが、

ここに古庄駅のホームがあったはず。

この建物ってひょっとして、昔使われていたバス停でしょうかね?

牟岐線古庄支線・古庄駅

…以上、昭和36年に廃止された古庄駅跡の現在の様子でした。

 

羽ノ浦駅から古庄駅跡付近までは徒歩で約20分、

ここは駅ファン&廃線跡ファンには嬉しい散歩コースです。

牟岐線の利用者の皆さん、

車窓からも古庄支線(旧・阿南鉄道)の廃線跡が見えますので

山側の景色に注目ですからね!

 

 

訪問駅リスト(JR線)

牟岐線(阿佐室戸シーサイドライン) 

 

駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。

新着情報がすぐ受け取れるフォロワー登録をお願いします!