皆さま、こんにちは!

 

昨日楽しんできました、

平成24年3月に廃止された十和田観光電鉄線・七百駅の

一般公開イベントの様子、今回は後編です。

十和田観光電鉄・七百駅

(前回分もぜひチェックくださいね)

十和田観光電鉄線・七百駅一般公開で幻のアイテムをゲットした。(前編)

 

変電所を見終えた後は、車庫に眠る保存車両たちの見学です。

十和田観光電鉄・七百駅

お仲間さんと機関車を入念にチェックしていたところ、

なんと!蒸機時代からとうてつの運転士さんだったというお方が現れ、

当時の十和田観光電鉄線のお話を聞くことが出来たのですよ。

早起きをし、仙台からここに来た甲斐がありましたわ。

 

とうてつの機関車といえば、

どうしても運転士さんに聞きたかったことがありまして…

ここには2両の電気機関車(左のED402と右のED301)がいたのですが、

雑誌を見ると、昭和37年に製造されたED402よりも

古い(昭和26年製)ED301の方が扱いやすかったという記載があったのです。

そのことが本当だったのか知りたかったのですよ。

そこで質問をしてみたところ、

「ED301の方が車体が低いから前が見やすかったよと。

あらま、そんな単純な理由でしたのね。

もっとメカの取り扱いの難易度的な理由かと思ってました。

 

こちらは東急から転属してきたモハ3603です。

十和田観光電鉄・七百駅

塗装の補修中で、塗装を剥離した箇所から

東急時代のライトグリーンが姿を現してましたよ。

 

そしてこちらは「東北一のデラックスカー」と謳われたモハ3401。

十和田観光電鉄・七百駅

十和田観光電鉄・七百駅

つり革がない、すっきりした車内が特徴の電車でした。

今から6年前、廃止前のイベントで乗車したのも懐かしい思い出ですね。

 

ここでモハ3401の車内を眺めていると、

若い頃にとうてつの社員だったというおじさまと出会えたのです。

自分が知りたかった、昔のとうてつの駅の様子、

いっぱい聞いちゃいましたよ。

七百駅の向かいには鉄道官舎が4棟って8家族が住まわれてたことや、

行商のおばちゃんが七百駅の駅舎でお魚を売っていたこと、などなど。

駅好きな自分は話を聞いてて、興奮が収まりませんでしたわ。

 

ここでも、どうしても聞きたいことがありまして…

十和田観光電鉄・七百駅

東北本線(現・青い森鉄道)と接続していたとうてつの三沢駅

 

路線が廃止された後も駅舎は残り、

現在は駅そば屋さんの店舗だけが中で営業を続けてました。

十和田観光電鉄・七百駅

 

ところがこのたび

三沢駅の駅前ロータリーが整備されることが決まり、

国鉄三沢駅の木造駅舎の形見である

「青い森たびショップ三沢」の事務所は既に解体済。

十和田観光電鉄・七百駅

とうてつ三沢駅の駅舎も、間もなく姿を消す運命にあったのですよ。

 

で、自分がお聞きしたかった話はここから。

この駅舎ではかつて、2階でレストランが営業していた時代があったのです。

十和田観光電鉄・七百駅

十和田観光電鉄・七百駅

昭和30年代~40年代に十和田湖観光が全盛だった頃は、

東北本線の列車に乗って三沢駅へ。

ここからバスや、とうてつの電車に乗り換えて観光地に向かうのですが、

乗り換えの際に、ここのレストランで食事をすることが

当時の旅のトレンドだったようなのですよね。

そこでどうしても当時のレストランの様子が知りたくて…

おじさまの話によると、レストランはいつも混んでいて

時間が無い時は階下のお蕎麦屋さんで食事を済ませていたらしい。

食事と温泉(現在の青森屋さん)をセットで楽しむのが

仕事帰りの楽しみだったんですって。

 

そんな話をしていたら、お仲間さんからこんな話が出まして。

「そういえば変電所内でレストランで使っていた食器が売られてましたよ」

えっ!?

 

思わず買いこんじゃいましたわ。

十和田観光電鉄・七百駅

食器売り場にいたおばちゃんの記憶によると、

このレストランは昭和51年の時点で、既に営業を休止していたようです。

駅舎の解体に向け、屋内を整理した際に出てきた食器なのでしょけど…

40年近くも三沢駅の2階で保管されてたとか、

この食器、超貴重だと思いません?

 

貴重な食器なので、さぞお高いと思いお値段をお聞きしたところ…

十和田観光電鉄・七百駅

お皿とフォーク、ナイフのセットで50円。

 

徳利は1個50円。

十和田観光電鉄・七百駅

 

ガラス製のお椀は3個セットで50円。

十和田観光電鉄・七百駅

 

ラーメンどんぶりのお値段も聞きたい?

十和田観光電鉄・七百駅

もちろん1個50円ですよ!

意外にも、そんなに売れてなかったようですけど、

この食器の価値ってそんなもんなの?

三沢駅の食器に囲まれて自分、超しあわせなのですけど。

 

車庫や変電所のほか、駅舎にも立ち寄りました。

十和田観光電鉄・七百駅

 

十和田アキ子さん(自分が勝手に命名)のポスター、今でもあったのね。

路線が現役だった頃からこれを見るたび、

十和田アキ子さんの変わらぬ笑顔に感銘を受けてました。

十和田観光電鉄・七百駅

 

最後は、今週末のイベントの打ち合わせのために

向山駅に立ち寄って、昨日の青森旅は終了です。

十和田観光電鉄・七百駅

 

十和田観光電鉄線の廃線から5年半が経過。

廃線間際、電車に乗ために青森に通った日のことが

昨日のことのように思い浮かんできました。

十和田観光電鉄・七百駅

鉄道施設と車両の保存に尽力されてるスタッフさんたちに感謝し、

来年もまた、美味しいお蕎麦を食べに

貴重な車両たちを見るためにここを訪れますね!

 

 

十和田観光電鉄線

 

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