皆さま、おはようございます!
前回のブログで田沢湖線・赤渕駅の訪問記を挙げました。
盛岡駅と大曲駅を結ぶ田沢湖線、
前身は、盛岡駅-橋場駅間を結ぶ橋場軽便線で、
田沢湖線と、昭和19年に休止された橋場線の分岐部分に
昭和39年に開設されたのが赤渕駅でした。
橋場軽便線(→橋場線)の雫石駅-橋場駅間は、
日中戦争の激化により
昭和19年に不要不急線の指定を受けて列車の運行が休止。
昭和39年に雫石駅-赤渕駅地点が復活(書類上は新線扱い)して、
昭和41年に田沢湖線が全線開通したのは周知の事実ですが…
残された赤渕駅地点-橋場駅間の終着駅である橋場駅はなんと!
廃止されぬまま、国鉄清算事業団~鉄道建設機構へと引き継がれて、
列車が来なくなって70年が経過した現在も
休止(事実上は廃止駅ですけど)のままでいるのですよ。
こちらは昭和23年に撮影された橋場駅周辺の航空写真です。
橋場駅は小高い築堤の上にある駅で、階段を上がって駅構内に入る構造。
構内には貨物ホームの他、転車台もあったみたいですね。
今回は、橋場駅探索の発起人であるEF81さんと、
クルマの運転をしないことをいいことに
すでにベロンベロンに酔っぱらってる
ブログ仲間のともさん、自分の3人で即席探索隊を結成!
赤渕駅探索を終えた後に橋場駅に向かいましたのよ。
まずは橋場駅の場所からですが…
赤渕駅から3キロほどしか離れてませんので、
クルマで移動すると10分もかからずに到着します。
この奥に見えるのが、橋場駅に繋がる階段ですよ。
ここで、辺りの方に怪しまれぬよう、付近にお住まいの方に、
橋場駅を見るために訪れたことを伝えました。
すると、「奥には転車台跡の池がありますのでお楽しみに」ですって。
どうも橋場駅には大勢のファンが訪れてるっぽい。
地元の方、我々と、お互い苦笑いを交わした後は、
いよいよ探索の開始ですぜ☆
まずは構内に繋がる階段ですが…
どひゃ~!!!
初っ端から積雪が行く手を阻んでますやん。
雪に上がると、底までズボッズボッと足がはまってゆきます。
ここを上がって進むのは危険の様子。
すると、この日唯一シラフのEF81さんが、
ともさんと自分も後に続きましたよ。
EF81さん、同世代と思えぬ動きの機敏さだわ。
斜面をグングン昇る、そしてアルコールが体内中に回る。
ようやく、駅構内がある築堤上に到着~!
良い眺め…なのかな?
ここですぐにホームが目に入りましたけど、こちらは後ほどのお楽しみ。
まずはこの地最大の見どころである転車台へと向かうことにしました。
向かうといっても、そこまで道があるわけじゃありませんぜ。
何度足元を滑らせたことか、何度ひっ転んだか…
行路は雪で覆われてますが、
まるで落とし穴のようにカラダがズボッと落っこちてゆくのですよね。
酔いもいっぺんに覚めましたわ。
途中で休憩、謎な便所を眺める。
この大きさ、小デブな自分には方向転換がきつそうな感じ。
何のためにここに便所?
駅時代のモノではないと思いますけど…
遠くからEF81さんの「転車台跡がありました~!」の声が聞こえてきました。
そもそもEF81さんがどこにいるのかわからぬ状態でしたけど、
足跡を辿って現場に到着しましたよ。
すごい!これ、本当に転車台の跡だわ!
キレイな円形になってますよね。
この転車台は、機関車の着回しに使われていたそうですよ。
矢印の先に見えるコンクリートブロック上に
線路が備わっていたんですって。
コンクリートブロックを間近で見ます。
ここを昔、蒸気機関車が往来していたとは…
なんか、すごく感動してるのですけど。
転車台跡を堪能した後は、再びホームがある地点まで移動。
ブログでは簡単に書いてますけど、
悪路のため、戻るのも15分位要してますからね。
このホーム跡もね、感動モノなの。
2本のホームが並んでましたが、
当時は相対式ホーム2面2線構造だったのかな?
線路跡に生い茂った大樹が、休止後の時間の長さを感じさせます。
こちらは例の階段を駅側から見たモノ。
ここを通れれば、橋場駅探索はもっと楽だったのに。
ともさん、ゲロった!?
いやいや、構内踏切跡を見ていただけみたいですね。
今回の探索隊では一番お酒が入っていたメンバーですけど、
彼ははたして、この日の出来事を記憶しているのだろうか?
「奥に貨物ホームがありましたよ~!」
今回もEF81さんが見つけてくれました。
頼もしいメンバーです。長身だし、ブライトさんと呼びたい。
車止めが残ってるじゃないの!
見えるぞ!私にも敵が、もとい留置された貨車が見える!
こうして無事に、休止中の、幻の橋場駅を見ることが出来ました。
ここまで運転してくれたEF81さん、本当にありがとうございました!
これから、ここを降りなきゃいけないことを考えると、
どっと疲れが出たのですけど。
この後はみんなで温泉に浸かって仙台に帰ってきたのですが…
もう1回だけ続きます。
田沢湖線