皆さま、おはようございます!
早いもので来週は12月に突入、平成28年もいよいよ残り1カ月になりました。
今年は正月早々に函館~青森を旅したのですけど、
その際に立ち寄ったのがこちらの駅でしたの。
青い森鉄道で唯一、未訪問の駅だったのですよ。
青い森鉄道・三戸(さんのへ)駅です!
この日の前日は、今はなき特急「スーパー白鳥」に乗って
函館市内から青森県内に移動した自分。
新青森駅は雪がこんもりと積もってましたけど、
三戸駅周辺は雪はまったくありませんでした。
青森県内は地域による気候差が激しいとは聞いてましたけど、
これほど違うとは。
…とは言うものの、やはり寒かったです。
待合室の中でも、皆さん、ストーブに当たって暖を取ってましたわ。
三戸駅は明治24年の開業の長い歴史を持った駅でした。
三戸駅、てっきり三戸町にある駅と思いきや、実はここは南部町でして、
三戸町にある唯一の駅はお隣の目時駅なのだそう。
東北本線が敷設される際、古くからの城下町である三戸町が、
街中に鉄道が敷かれるのを嫌ったためだそうですが…
町外れに駅があるのも、そんな理由があったとは。
観光案内を見てみる。
左端にあるのが三戸駅で、国道からも結構距離が離れております。
距離でいうと1キロぐらいかな?
三戸駅が青い森鉄道に移管されて12年が経過しますが、
看板はJR東北本線のままでした。
こういうのを見ると嬉しくなっちゃうのは駅ファンの性か。
三戸駅は青い森鉄道線の最南端にある駅員配置駅。
お得な企画切符もここで買うことが出来ますよ。
今回は同線も利用可能な「北海道&東日本パス」で旅してますので
そのままホームに直行。
三戸駅は相対式&島式ホームによる複合2面3線構造でした。
貨物の側線は廃止されてしまいましたが、
本線は、国鉄時代から姿を変えていない模様。
かつて優等列車通過の際の退避に使われていた中線は、
現在は三戸駅で折り返す区間列車の発着線として使用されてるようですね。
さてさて、三戸駅周辺には観光名所がいろいろとあるようですけど…
個人的に気になってたスポットがこちらでしたの。
駅前にある村井家住宅主屋でした!
写真は南部町のHPより転載。
気になってるスポットなのに…
今年のお正月には三戸駅まで行ってるのに…
実は見逃してしまい、今だに見ていない物件でした。
こちら、大正12年に竣工した国登録有形文化財物件だそうですよ。
建物の大正モダンなデザインも素敵ですが、
それ以上に興味を持ったのが、村井家と三戸駅との関わりでしたの。
家主である村井さんは木材の製材事業で財を成した方で、
三戸駅から個人(と言っても商店ですが)の専用線が延びていたのです。
こちらは昭和51年に撮影された航空写真で、
赤矢印の先にあるのが「村井虎之助」専用線でした。
木材を積むための無蓋車の姿が見えますよね。
個人名義の専用線って、国鉄時代でも珍しかったのでは?
自分、三戸駅に着いたら専用線跡は絶対に見ようと決めてたのに、
撮ったのがコレ、まったく違う場所を撮ってましたわ。
専用線はここじゃなくて、クレーの建物の奥にあったみたい。
こうして三戸駅ウォッチを終えた自分、
結局、目的のモノを何一つ見ずに帰ってきてしまいました。
帰りの電車の車内に幼児が描いた絵が飾られていたのですが…
これってひょっとして、アテンダントさんの絵?
青い森鉄道の、こんな遊び心が堪らなく好きな自分でしたよ。
↑(盛岡駅方面)
三戸駅(平成28年1月3日)
野辺地駅
↓(青森駅方面)