皆さま、おはようございます!
7月最終日の昨日は、とある目的を遂行するために
山形県酒田市の酒田駅にやって来ました。
その目的ですが…
東北地方には数多くの名称付快速列車が運行されておりまして、
そのひとつの、陸羽西線で運行されている快速「最上川」に乗るためでしたの。
指定席車を連結する快速「はまゆり」(盛岡駅‐釜石駅間)はわかるとして、
指定席車を連結しない列車にも名称が付く東北地方の快速列車。
不定期運行のリゾート・観光列車を別としても、陸羽西線の「最上川」の他に
「しもきた」(大湊線)、「アテルイ」(東北本線)、「べにばな」(米坂線)、
「あがの」(磐越西線)、なんてのがあるんですよね。
一方で、ここ数年で「深浦」(五能線)、「八幡平」(花輪線)など
姿を消した列車もありましたので、
「最上川」にも早めに乗っておきたいと思っていた次第です。
快速「最上川」は1日1往復運行、
新庄駅発の下り列車は夜間帯に運行される列車ですので、
今回は午後2時ジャストに酒田駅を出発する上り列車に乗車しました。
前面・側面共に方向器の表示は「ワンマン快速」のみで列車名は入りません。
う~ん、寂しい!
車両は小牛田区配置のキハ110系の2両編成です。
ざっと見た感じ、乗車率は6割ぐらいか。
この手の列車としては比較的高い乗車率じゃないでしょうかね?
発車間際には、ボックス席はほぼ埋まっておりましたよ。
午後2時ちょうど、
快速「最上川」は定刻で酒田駅を出発しました!
各駅停車の普通列車ですと酒田駅‐新庄駅間の所要時間は約70分ですが、
快速「最上川」は約50分で走破します。
羽越本線区間の酒田駅‐余目駅間をノンストップで走るのは
特急列車以外ではこの快速「最上川」のみ。
次々と駅を飛ばして走る様は爽快ですね!
余目駅からは陸羽西線へ。
陸羽西線内の一部の駅では配線上の問題から速度制限がかかりますが、
本線上は直線区間が多いので、ここでも俊足ぶりが楽しめちゃいます。
快速の名は伊達じゃありませんぜ!
快速「最上川」の陸羽西線内の停車駅は狩川駅・古口駅のみで、
乗客の2割ほどがこの2駅で乗降されてました。
それにしても、ほとんどのお客さんが陸羽西線内を通しで乗られていたんですね。
てっきり沿線の観光誘致を目的にした列車かと思ってました。
この列車に観光要素は希薄なのかも。
…とはいうものの、車窓から楽しめる最上川の絶景はやはり素晴らしいです。
夏休み期間の日曜日とあって、舟下りの姿もたくさん見れましたよ。
そして、あれよあれよと言ってる間に…
終点の新庄駅に到着です。
快速「最上川」は俊足過ぎて、陸羽西線内の所要時間はたった42分間なのです。
週末運行の仙台行き臨時快速「リゾートみのり」とは
8分の待ち合わせでとても便利ですが、
多くのお客さんは山形新幹線に乗り換えられていたようですね。
実は、新幹線が発着する新潟地区と秋田地区の中間にある庄内地区は
陸羽西線~山形新幹線経由で上京されるお客さんが多く、
快速「最上川」はそのための、アクセス要素が強い列車なんですって。
庄内空港‐羽田空港を結ぶ航空便は1日に上下合わせて4便ありますけど、
運賃が約27千円に対し新幹線経由は約13千円。
快速「最上川」&新幹線が人気な理由…なるほど!
そんな庄内地区のアクセス改善のためにと、
JRは羽越本線の高速化を推進中だそうですが、
酒田市や陸羽西線沿線では
陸羽西線のミニ新幹線化(山形新幹線の酒田駅延伸)を陳情しているとか。
沿線ではこんなポスターが数多く見られました。
まぁ…こんな言ったら怒られるでしょうけど、
快速「最上川」でも途中で速度制限を受けている陸羽西線です。
高速化には、路盤をすっかり作り替えないといけないレベルでの
改修工事が必要でしょうし、
何となく、ゴールが見えない話にも思えました。
そもそもここ、非電化区間ですし。
新庄駅の新幹線ホームには、カブトムシのケージが飾られてましたよ。
新幹線に乗ってやってきた子供たちが、驚きの眼でカブトムシを眺めてました。
梅雨も開けたし子供たちが休みに入ったし、今年も本格的な夏が到来しました。
そして今日から8月に突入… 今月も精力的に鉄道旅を楽しみますぜ!