皆さま、こんにちは!
佐賀県の鳥栖駅と長崎県の長崎駅を結ぶ長崎本線。
長崎県内の喜々津駅‐浦上駅間には2つのルートがありまして、
それぞれ「長与経由」「市布経由」という呼称で呼び分けされてました。
そのためか、東北住まいの自分でも市布駅の駅名は知ってましたが、
訪れたことが無く、どのような駅なのかは謎のままだったんですよね。
ちなみに「長与経由」の由来にもなった長与駅は
西彼杵郡長与町のど真ん中にあるこんな大きな駅でしたが…
もう一方の市布(いちぬの)駅にも昨年4月、
ついに訪れることが出来ました!
ありゃま、意外に小さな駅だったのね。
長崎本線は元々、明治31年に開通した長与経由が本線でしたが、
途中にスイッチバック構造の本川内駅を含む急勾配区間があることと、
カーブが連続するために高速化が実現できないことから、
昭和47年の長崎電化の際に短絡線の市布経由が開通。
優等列車はすべて市布経由に振り替えられました。
そして、この区間に設けられた3駅のひとつが市布駅でしたの。
現在は無人駅の市布駅ですが、
5年前の平成23年までは簡易委託駅だったようです。
閉鎖されてましたが、出札窓口がそのままの姿で残されておりましたよ。
駅舎とホームは地下道で結ばれており、
出札窓口のすぐそばにある入口からホームに入れますが…
こちら、昭和40~50年代に新設された駅でよく見かける構造ですが、
エレベーターが簡単に増設出来ないので、
各地でバリアフリー化の問題が出てきているようです。
地元の東北本線・岩切駅はこの問題をクリアするために橋上駅舎化、
工事がいよいよ始まるようですけど…市布駅はどのように対処するのでしょう?
市布駅は1日に300人前後の利用者が見込める近郊駅ですからね。
階段を登ってホームにイン。
市布駅は島式ホーム1面2線構造で、
長編成の貨物列車が停車可能な長めのホームを備えております。
…とは言うものの、
この区間を走る貨物列車は平成11年に全廃されてしまいました。
ということは、ここを走る最長編成は885系特急「かもめ」の7両編成?
高規格な配線はいささか持て余し気味なようですね。
市布駅は一線スルー構造。
市布経由はカーブを最小限に留めるためにトンネルが連続しますが、
その様子は市布駅ホームから見てもよくわかりますよ。
最後に、なぜこのルートが
「市布経由」と呼ばれるようになったかの理由ですけど…
この区間には市布駅の他に、
肥前古賀(ひせんこが)駅と現川(うつつがわ)駅がありました。
あくまでも個人的な憶測ですが、
ふり仮名で4文字の市布駅が一番読みやすいので
選ばれたのではないでしょうかね?
駅や周辺の街並みを見ても、市布駅がこれらの中で
群を抜いて特段大きな駅には感じないのですが…
どなたか、ご存知の方がいらっしゃれば教えてくだされ。
↑(鳥栖駅方面)
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小江駅
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市布駅(平成27年4月8日)