皆さま、おばんです!

 

今晩も南阿蘇鉄道の駅からです。

前回は、国鉄高森線が第三セクター化された直後の

昭和61年に開業した加勢駅のことを書きましたが、

今回は同日に開業した、こちらの駅をいっちゃいますよ。

南阿蘇鉄道高森線・見晴台(みはらしだい)駅です!

見晴台駅…阿蘇連峰の裾野にある駅でして、駅名の通り、

風光明媚な山々を眺めるための展望台があった駅なんですって。

 

見晴台があった…と過去形で書いたのには理由があり、

展望台があった駅舎はその後、老朽化のために建て替え、

現在は展望台の無いごくごく普通の駅舎に代わってしまったそうです。

 

どんな駅舎だったのかを知りたくて、Yahoo!地図を見てみたのですが…

残念ながら、建て替え後の新駅舎しか写っておりませんでした。

しかし本当に、ここに展望台なんかあったんでしょうかね?

都市伝説のような気がしてならないのですが。

余談ですが、「Yahoo!地図」は古い写真が使用されているエリアが多く、

地域によっては数年前の航空写真を鮮明な状態で楽しめますのでお試しあれ。

 

ん?

駅の駐車場を見ると、

何だか白いものがたくさん写っている。

 

これってなんだろう?

と思いながら現地に着いたら…すぐにその正体がわかりました。

ずん!

 

ずずん!

鯉のぼりだったんですね!

ちなみに、自分が見晴台駅に訪れたのは昨年の7月末のこと。

ここでは気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼりの姿が年中楽しめるそうです。

鯉のぼりが泳いでる理由ですが…わからんでしたわ。

 

入り口に掲げられた看板は「見晴台駅」ではなくて「見晴台」

無いとは知りながらも、思わず展望台をを探しちゃう自分。

 

中に入れば、そこはやはりごく普通の駅の待合室でした。

でもですね、そこからの眺めが本当に絶景なのです。

展望台のに登ってちょこっと目線が高くなっても、

この景色自体はさほど変わりませんよね。

見晴台駅は展望台がなくても、十分見晴らしの素晴らしい駅でしたよ。

 

こちらが見晴台駅の単式ホームです。

 

駅名標の表記によれば、見晴台駅は標高512メートルの位置にあるとのこと。

線路は高森線の終着・標高540メートルにある高森駅に向けて、

少しずつ勾配を上げてゆきます。

ご存知の方も多いとは思いますが、

高森線はこの先、正面に見える未成の高森トンネルを抜けて

高千穂線(平成20年廃止)・高千穂駅に繋がる予定でした。

この長い直線を見てると

当時の国鉄の線路を絶対に繋げたいという意気込みが、

ひしひしと伝わってきますよ。

 

震災で大きな被害を被った南阿蘇鉄道高森線。

 

どうぞ再び、列車の車窓から鯉のぼりが元気に泳ぐ姿が見れますように。

 

 

訪問駅リスト(第三セクター・私鉄線 他)

南阿蘇鉄道

 

立野駅(平成27年7月29日)

長陽駅(平成27年7月29日)

加勢駅(平成27年7月29日)

阿蘇下田城ふれあい温泉駅(平成27年7月29日)

南阿蘇水の生まれる里白水高原駅(平成27年7月29日)

中松駅(平成27年7月29日)

阿蘇白川駅(平成27年7月29日)

南阿蘇白川水源駅(平成27年7月29日)

見晴台駅(平成27年7月29日)

高森駅(平成27年7月29日)


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