皆さま、おはようございます。
熊本で地震が続いてますね。
自分は直近に熊本には、昨年7月、12月、今年の2月と3回訪れました。
大好きなスイッチバックを間近で見たり、焼肉食い放題を堪能したり、
くまモントラベルセットを貰うだけを目的に熊本城に行ったりと、
とにかく自分好みのスポットだらけな街なんですよね。
支援や復興はもちろんですが、まずは地震が収まって欲しい。
あんだけ大きな地震が続いたら、気がおかしくなっちゃいますって。
立野駅から高森駅まで延びる路線が南阿蘇鉄道高森線で、
昭和61年4月に国鉄高森線を継承した第三セクター線でした。
昭和61年といえば、世間はバブル景気に向かう真っ只中です。
全国各地の鉄道線でも新駅設置が相次いだこの時期、
南阿蘇鉄道では昭和61年10月に2つの駅が開業しました。
そのひとつがこちら。
南阿蘇鉄道高森線・加勢(かせ)駅です!
この年は加勢駅と見晴台駅の2つの駅が開業、
南阿蘇鉄道では平成時代に入ると、更に2駅を新設しておりますよ。
高森線の駅は終点の高森駅以外はすべて無人駅ですが、
多くの駅では喫茶店や入浴施設、古本屋さんなど、
観光事業を手がけた店舗を併設しております。
ところが加勢駅と見晴台駅だけは完全な無人駅ですの。
乗客が列車に乗るためだけに造られた、混じりっけ成分一切なしの100%無添加駅。
ある意味、線内ではもっとも国鉄ちっくな駅なのかもしれませんね。
盛土上に線路とホームがあるために加勢駅は高床構造。
階下には物置と便所が設けられておりました。
駅舎の中はご覧のとおりです。
加勢駅の近くには長陽小学校がありますが、
平成24年度に南阿蘇西小学校と統合のため廃校されたとか。
今回の地震ではここも避難所になっているそうです。
この辺りも地震の影響が大きかった地域なのですね。
加勢駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造。
駅名標によれば、加勢駅は海抜360メートルの位置にあるようで。
高森線は海抜277メートルの立野駅を出ると少しずつ高度を上げてゆき、
海抜540メートルの位置にある終着の高森駅まで延びます。
国内3位の高さを誇るトレッスル橋である立野橋梁や
真っ赤な第一白川橋梁も絶景ですが、加勢駅からの眺めも負けてませんからね。
※立野橋梁の全長は136メートルで国内最長の鉄道用のトレッスル橋でした。
ちなみに、日本一高い鉄道用のトレッスル橋は仙山線の熊ヶ根鉄橋(第二広瀬川橋梁)ですぜ。
南阿蘇の高原の中を走る南阿蘇鉄道。
時間はかかるかもしれませんが、全線復旧の日を楽しみにしております。
復旧後、すぐにトロッコ列車に乗りに行きますから!
各駅の喫茶店でさんざん飲み食いしたのに、
自分、駅を車で渡り歩いたために肝心の列車に乗ってないんですもん。
加勢駅(平成27年7月29日)