皆さま、おばんです!

 

長々と書いた南海和歌山港線ネタも今回が最後です。

前回は平成17年に廃止された3つの駅のうち

久保町駅、築地橋駅の跡地のことを書きましたが、

今回は最後、築港町(ちっこうちょう)駅跡です。

 

まずは築港町駅跡地をチェック。

築地橋駅と同様に築港地区にあった駅で、

2駅の距離はわずか800メートル、歩いて10分もかかりません。
f07270/南海和歌山港線・築港町駅

赤〇印が築港町駅があった位置です。

 

なお、築港町駅の開業の経緯はちょっと複雑でして、

久保町駅や築地橋駅が昭和31年に開業した駅なのに対し、

築港町駅は昭和31年に開業した初代・和歌山港駅を

昭和46年に移設して出来た駅なのです。

昭和46年にフェリーのりばが現在地に移されましたが、

そこは水軒川を越えた場所でして、

和歌山港線も川を越えるために高架線に移されたのですよ。

これによって本線から外れた初代・和歌山港駅は廃止され、

高架線の麓に築港町駅が開業したというわけですね。

 

ちなみにこちらは昭和26年、

初代・和歌山港駅が現役の頃に撮影された航空写真です。
f07271/南海和歌山港線・築港町駅

初代・和歌山港駅は海に近い旅客線と、

現在の和歌山港線に沿った位置の貨物線があった模様。

貨物ホームは島式構造1面2線だったようですね。

 

それではまずは、平成17年に廃止された築港町駅の跡地から。
f07272/南海和歌山港線・築港町駅

県道16号線に築港四える踏切がズバリ、築港町駅の跡地でした。

 

この踏切から和歌山市駅方向を眺めると右側に空き地が見えます。

ここに築港町駅があったのですよ。
f07273/南海和歌山港線・築港町駅

 

この空地です。
f07274/南海和歌山港線・築港町駅

 

築港町駅の遺構が残っていないか探し回ったんですけど、

久保町駅や築地橋駅のようにはいきませんでしたね。

唯一残ってると言えば、このコンクリート製の土台ぐらいか。

鉄柵は駅が現役の頃から立っていたものです。
f07275/南海和歌山港線・築港町駅

 

続いて、初代・和歌山港駅の跡地も見てみました。

初代・和歌山港駅と昭和46年に開通した高架線は

築港町駅辺りで分岐していたようです。

鉄道用地のカタチに面影が残ってましたよ。
f07277/南海和歌山港線・築港町駅

 

分岐した線路は直進して初代・和歌山港駅方向へ。

ワイン色の軽自動車が停まっている位置が線路跡と思われます。
f07276/南海和歌山港線・築港町駅

 

この辺りに初代・和歌山港駅の貨物ホームがあったはず…
f07278/南海和歌山港線・築港町駅
f07279/南海和歌山港線・築港町駅

L字形のコンクリート製の土台が並んでいるのですが、

これ、貨物ホームの遺構なんでしょうかね?

 

初代・和歌山港駅が姿を消して45年、

さすがに遺構らしきものは見つけられませんでした。

辺りには水運関係の倉庫が建ち並んでいて、

和歌山港があった面影は、今でもプンプン漂っているんですけど…
f0727c/南海和歌山港線・築港町駅
f0727a/南海和歌山港線・築港町駅

 

おっ、ヨ8000の頭!
f0727b/南海和歌山港線・築港町駅

 

この後、和歌山港駅の旅客線ホーム跡も見ようと思ったのですが、

台風12号が大接近していた最中でして、

この直後、ゲリラ豪雨に見舞われましたの。

和歌山は9月にまた訪れるので、その時に必ずリベンジ果たします。

 

わずか2.8キロの中に3つ(初代・和歌山港駅も入れると4つ?)

も廃駅跡がある南海和歌山港線です。

1時間もあればすべてを周ることが出来るし、

この夏の旅に絶対におススメ!

ゲリラ豪雨に遭わなければの話ですけど。

南海和歌山港線

 

 

 

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