皆さま、おばんです!
長々と書いた南海和歌山港線ネタも今回が最後です。
前回は平成17年に廃止された3つの駅のうち
久保町駅、築地橋駅の跡地のことを書きましたが、
今回は最後、築港町(ちっこうちょう)駅跡です。
まずは築港町駅跡地をチェック。
築地橋駅と同様に築港地区にあった駅で、
2駅の距離はわずか800メートル、歩いて10分もかかりません。
赤〇印が築港町駅があった位置です。
なお、築港町駅の開業の経緯はちょっと複雑でして、
久保町駅や築地橋駅が昭和31年に開業した駅なのに対し、
築港町駅は昭和31年に開業した初代・和歌山港駅を
昭和46年に移設して出来た駅なのです。
昭和46年にフェリーのりばが現在地に移されましたが、
そこは水軒川を越えた場所でして、
和歌山港線も川を越えるために高架線に移されたのですよ。
これによって本線から外れた初代・和歌山港駅は廃止され、
高架線の麓に築港町駅が開業したというわけですね。
ちなみにこちらは昭和26年、
初代・和歌山港駅は海に近い旅客線と、
現在の和歌山港線に沿った位置の貨物線があった模様。
貨物ホームは島式構造1面2線だったようですね。
県道16号線に築港四える踏切がズバリ、築港町駅の跡地でした。
この踏切から和歌山市駅方向を眺めると右側に空き地が見えます。
築港町駅の遺構が残っていないか探し回ったんですけど、
久保町駅や築地橋駅のようにはいきませんでしたね。
唯一残ってると言えば、このコンクリート製の土台ぐらいか。
続いて、初代・和歌山港駅の跡地も見てみました。
初代・和歌山港駅と昭和46年に開通した高架線は
築港町駅辺りで分岐していたようです。
分岐した線路は直進して初代・和歌山港駅方向へ。
L字形のコンクリート製の土台が並んでいるのですが、
これ、貨物ホームの遺構なんでしょうかね?
初代・和歌山港駅が姿を消して45年、
さすがに遺構らしきものは見つけられませんでした。
辺りには水運関係の倉庫が建ち並んでいて、
和歌山港があった面影は、今でもプンプン漂っているんですけど…
この後、和歌山港駅の旅客線ホーム跡も見ようと思ったのですが、
台風12号が大接近していた最中でして、
この直後、ゲリラ豪雨に見舞われましたの。
和歌山は9月にまた訪れるので、その時に必ずリベンジ果たします。
わずか2.8キロの中に3つ(初代・和歌山港駅も入れると4つ?)
も廃駅跡がある南海和歌山港線です。
1時間もあればすべてを周ることが出来るし、
この夏の旅に絶対におススメ!
ゲリラ豪雨に遭わなければの話ですけど。
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