皆さま、おばんです!
国鉄時代に建設が進められるも、
昭和55年に発布された国鉄再建法によって建設が中断、
その後、第三セクター会社によって開通した路線と聞くと、
阿武隈急行や野岩鉄道、北越急行、智頭急行といった、
どちらかといえばバイパス線っぽい路線を思い浮かべます。
ところが四国には、総延長で8,5キロ、
起終点を含めてたった3駅しかない路線があるのですよ。
阿佐海岸鉄道・甲浦(かんのうら)駅です!
今年の春のことですが、
阿佐海岸鉄道(以下、あさてつ)のファンクラブに入会したんですよ。
その後、自宅に会員証が届いたのですが、
それと一緒に2枚の記念乗車券が入っていて…
どうしてもその切符を使いたくて、先月四国に渡ったわけです。
で、もうちょっとだけあさてつのウンチクを。
そもそもこのあさてつですが、
徳島県の牟岐から室戸岬を経由し、
高知県の奈半利を結ぶ計画で建設が進められた阿佐線の一部でして、
宍喰駅‐甲浦駅間は昭和50年代に入ってから着工。
ところが、もうすぐで完成…ってところで
こちらは昭和60年に撮影された甲浦駅周辺の航空写真です。
駅構内は未着工ながらも、完成した高架線が見えますよね。
一部、繋がっていない部分がありますが…
その後の昭和61年に国鉄は解体、
12年の歳月を経て平成4年、地元自治体の手によりあさてつが開通しました。
それでは甲浦駅の様子です。
駅舎には観光案内所が入っておりまして、
2人のおばちゃまが楽しそうにお話しされてましたよ。
そんなおばちゃまに声をかけたところ、
「ひょっとしてアナタも鉄道マニアな人?
それだったらね、カッコよく電車が撮れる場所があるから」
うん、確かにかっこいい!
というか自分、そんなに鉄道マニアなオーラを発してました?
おばちゃまに本当に聞きたかったのは
列車が一番カッコよく見えるポイントではなくて、
甲浦駅から一番近い絶景ポイントでしたの。
教えて頂いたのは
駅から歩いて10分の距離の白浜海水浴場でしたが、
ここは本当にキレイでしたよ。
以前のブログ に書いた通りです。
駅舎に戻り、再び中を見渡しました。
採光がしっかりしていて、とにかく明るい駅舎です。
ん?さっきから目の前を何かが飛んでるような…?
足元には新聞紙が敷き詰められているし、
ツバメの巣を発見!しかも結構あちらこちらに!
この手の巣って排除されることが多いと思うんですけど、
あさてつでは季節の風物詩ということで、
ツバメが巣立つまでこのままにしているんですって。
甲浦駅…ゆるすぎますぞ!
なお、甲浦駅には観光資料もいっぱい揃ってますので、
クルマで通りかかっただけの方も
今来た階段を振り返ってみる。
ホームに上ってみて、初めて気が付いたんですけど、
徳島駅から延びる牟岐線の先っぽにあさてつがあるので、
てっきり徳島県の駅だと思ってました。
こうして甲浦駅の駅探訪を楽しんだ後に
楽しみにしていたあさてつの列車に乗り込んだのですが、
この続きはまた次回に。
(続きはこちらから)
あさてつ(阿佐海岸鉄道)のASA101に乗ってみた(平成27年5月20日)
甲浦駅(平成27年5月20日)