皆さま、こんにちは!


北陸本線には信号場が昇格して出来た駅が数多くあります。

信号場と言うと、単線区間で列車を退避させるとか、

駅でない場所から貨物専用線を分岐させるとか、

そんな目的で作られると思うのですが…

中にはどうも、そうではない駅があるようなのです。


今回の駅は自分の推理全開!

妄想モード100%でいかせていただきますよ。
f01052/北陸本線・西高岡駅

北陸本線・西高岡(にしたかおか)駅です!

昭和31年11月に開業した西高岡信号場が、

昭和32年4月に昇格して誕生した駅でした。

信号場時代はわずか5か月間、

この短さがものすごく気になっていたんですよね。


f01053/北陸本線・西高岡駅

駅舎は至ってシンプルなモルタル造りのものです。


国鉄時代には無人駅だった時期もあったようですけど、

辺りは住宅地が逓増したために、現在は簡易委託駅とのこと。

駅員さんがいる駅は明るくて、実に居心地がいい!
f01054/北陸本線・西高岡駅


ホームには、こちらの階段を伝ってゆきます。
f01055/北陸本線・西高岡駅

西高岡駅は相対式ホーム2面2線構造です。
f01056/北陸本線・西高岡駅


f01058/北陸本線・西高岡駅

お互いのホームは跨線橋で結ばれておりますが、

一般的なコの字形ではなく、出入り口が逆方向に延びるタイプです。

反対(上り線)ホームに

移動距離を少なくして行ける理想的な形状ですが、

北陸本線の駅ではこのタイプはよく見かけますよね。


で、西高岡駅で気になったことのおさらいですが、

なぜ、わずか5か月間だけ信号場の時代があったかということです。

西高岡駅の辺りを見回しても

貨物線専用線が分岐していたような形跡はなく、

列車の退避のためと言っても、たった5か月間だけとは…
f01059/北陸本線・西高岡駅


そんな時に頼りになるのが過去の航空写真です。

信号場が開設される直前の昭和31年5月撮影のものがありましたよ。
f01050/北陸本線・西高岡駅

あらま!もう駅がありますやん。

独特な形状の跨線橋が中央に写ってますよね。


ここからは個人的な憶測ですが、西高岡駅を開設するに当たり、

一時的に北陸本線(この時代は単線です)を

現在の本線の北側(海側)に移設したのではないかと。

このような経緯で仮設線と本線との分岐点に出来たのが、

西高岡信号場だったのではないでしょうか。


個人的に仮設線があったと思われる場所ですが、

現在の地図に当てはめると、こんな感じじゃないっすかね?
f01051/北陸本線・西高岡駅

現在の本線のすれすれのところに仮設線があったと思うのですが…


もしそうだとすれば、

駅舎とホームが離れている理由も完結出来ちゃうんですよね。

この間に仮設線があったということで。
f0105a/北陸本線・西高岡駅


実は北陸本線には、

複線化のためにごく短期間だけ存在した信号場が数多くあります。

西高岡信号場も、きっとそんなひとつだったのではないかと。


こうして複線化・電化が完成した北陸本線も

この区間は間もなく第3セクター化されて、

国鉄→JR西日本の時代を終えます。


第3セクター化される区間の駅巡りも7駅を残すのみなのですが、

ダイヤ改正前にもう一度、北陸に行けるのかしら?

仕事、頑張ろっと!


f0105b/北陸本線・西高岡駅


f01057/北陸本線・西高岡駅



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