皆さま、こんにちは!
北陸本線には信号場が昇格して出来た駅が数多くあります。
信号場と言うと、単線区間で列車を退避させるとか、
駅でない場所から貨物専用線を分岐させるとか、
そんな目的で作られると思うのですが…
中にはどうも、そうではない駅があるようなのです。
今回の駅は自分の推理全開!
北陸本線・西高岡(にしたかおか)駅です!
昭和31年11月に開業した西高岡信号場が、
昭和32年4月に昇格して誕生した駅でした。
信号場時代はわずか5か月間、
この短さがものすごく気になっていたんですよね。
駅舎は至ってシンプルなモルタル造りのものです。
国鉄時代には無人駅だった時期もあったようですけど、
辺りは住宅地が逓増したために、現在は簡易委託駅とのこと。
ホームには、こちらの階段を伝ってゆきます。
![f01055/北陸本線・西高岡駅](https://stat.ameba.jp/user_images/20150104/11/aru-king/a0/1f/j/o0560042013179596105.jpg?caw=800)
お互いのホームは跨線橋で結ばれておりますが、
一般的なコの字形ではなく、出入り口が逆方向に延びるタイプです。
反対(上り線)ホームに
移動距離を少なくして行ける理想的な形状ですが、
北陸本線の駅ではこのタイプはよく見かけますよね。
で、西高岡駅で気になったことのおさらいですが、
なぜ、わずか5か月間だけ信号場の時代があったかということです。
西高岡駅の辺りを見回しても
貨物線専用線が分岐していたような形跡はなく、
そんな時に頼りになるのが過去の航空写真です。
信号場が開設される直前の昭和31年5月撮影のものがありましたよ。
あらま!もう駅がありますやん。
独特な形状の跨線橋が中央に写ってますよね。
ここからは個人的な憶測ですが、西高岡駅を開設するに当たり、
一時的に北陸本線(この時代は単線です)を
現在の本線の北側(海側)に移設したのではないかと。
このような経緯で仮設線と本線との分岐点に出来たのが、
西高岡信号場だったのではないでしょうか。
個人的に仮設線があったと思われる場所ですが、
現在の本線のすれすれのところに仮設線があったと思うのですが…
もしそうだとすれば、
駅舎とホームが離れている理由も完結出来ちゃうんですよね。
実は北陸本線には、
複線化のためにごく短期間だけ存在した信号場が数多くあります。
西高岡信号場も、きっとそんなひとつだったのではないかと。
こうして複線化・電化が完成した北陸本線も
この区間は間もなく第3セクター化されて、
国鉄→JR西日本の時代を終えます。
第3セクター化される区間の駅巡りも7駅を残すのみなのですが、
ダイヤ改正前にもう一度、北陸に行けるのかしら?
仕事、頑張ろっと!
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