皆さま、おはようございます!
「あがの」という列車をご存知でしょうか?
その昔、仙台駅と新潟駅を磐越西線経由で結んでいた急行列車でして、
東北新幹線の開業や運用の再編により
現在は会津若松駅‐新潟駅間を1日1往復運行される快速列車でしたの。
指定席車が連結されていないのに列車名を持つ快速萌えの自分、
一度乗って見たかったんですよね。
先日、機会があって乗車することが出来ましたので、
レポっぽいことを書いてみました。
乗車したのは会津若松駅から新潟駅に向かう下りのあがの号です。
この列車、上り・あがの号の折り返し列車でして、
会津若松駅には午前10時42分に入線しました。
午後11時ジャストの発車まで30分近くありますから、
この時点では並ばずにいても確実に着座できます。
…で問題になるのが、どの車両に座るかでしたの。
見ての通り、3両編成で運行されるあがの号ですが、
キハ110系とキハE120がランダムに連結されているんですよね。
おススメは絶対にキハ110でした!
と言いますのも、キハE120のシートはE231系電車と同じコチコチシートで、
それだけではなく、側窓はUVカット対応のグリーンペンガラスなため、
眺める景色が全体的に緑色っぽい。
しかも上部下降窓を採用したためにガラス中央に桟が入るんです。
磐越西線の絶景を楽しむのに、これが思いのほか邪魔になるのですよ。
シートは柔らかいし、眺める景色も最高。
キハ110系は快速あがのの神車両と言っても過言じゃありませんね。
乗車の際はぜひ、キハ110の方を選んでください。
途中、気持ちが良すぎて眠ってしまっても責任は持てませんが。
そうそう、のんびりできるのはここまでの話です。
発車6分前の午前10時54分に
郡山駅からやって来た普通列車が到着しますが、
ここから大勢のお客さんが快速あがのに流れ込んできます。
午後11時ちょうど、列車の発車時刻です。
所要時間2時間27分の快速あがの号の旅が始まりましたよ。
列車は快調に駅を飛ばし続け、
磐越西線と言えば、
列車名の由来にもなった阿賀野川に沿って延びる路線ですよね。
途中の山都駅で大勢のお客さんが降りたから、
何かと思えば、SLばんえつ物語の有名撮影地である
山都の鉄橋に向かうファンだったみたい。
皆さん、蒸気機関車がお好きなんですね。
野沢駅を出発すると、次の停車駅は鹿瀬駅なのですが、
そのちょっと手前、徳沢駅で
4分間の運転停車のアナウンスが流れました。
かっちょえ~!
突然のSLの登場で車内は大盛り上がりなの。
自分も思わず興奮してしまいましたよ。
もう、SLばんえつ物語、最高!
ところが運転停車を終え、列車が発車してから間もなくですが、
ぷ~ん。
なによこれ?急に車内に煙が立ち込めてきたんですけど。
ガマンしきれないお客さんが窓を開けようとしても窓は開かず。
もちろんこれ、SLばんえつ物語が残していった煤煙なんですけど、
トンネルの中って、すぐに無くならないものなんですね。
とほほ。
その後は津川駅で約12分間の停車です。
オコジロウの家 もじっくり見ることが出来ますよ。
会津若松駅行き232D列車と行き違うと、
再び軽快なアイドリング音をあげて快速あがのは走り出しました。
五泉駅を過ぎれば、ここから先は新潟の近郊区間です。
下り・快速あがのの会津若松駅‐新潟駅の所用時間は
2時間27分でした。実際のところ、
同じ区間を走る各駅停車の所要時間は2時間29分ですから、
快速あがのって、うんと速い訳ではないんですよね。
快速列車の速達性を期待しちゃいけませんが、
観光列車として乗るには十分だと感じました。
ところで窓が開かないキハ110なのに、
どこからSLの煤煙が入ってきたんでしょうね。
空調から?
それだったら、すぐに消えても良さそうな気がしたのですが…