皆さま、こんにちは!
全線復旧した三陸鉄道の様子を見るために、
一昨日・昨日と、沿線各地にお邪魔してきました。
書きたいことが山ほどありますので、
詳しいことは後日に改めることにしますが、
今回は2日間を通して、見て感じたことを書かせていただいますね。
まずは初日、4月5日のことです。
この日は不通であった吉浜駅-釜石駅間が開通し、
南リアス線が完全復活する日でした。
2日間を共にするお仲間さんと仙台駅で合流して、
南リアス線の盛駅に向かいましたの。
南リアス線の一番列車が、ここ盛駅から発車するんですよ。
今回の一番列車の運用に就いたのは、
昨年の春、クェートからの支援によって導入された、
新型車・36-700形でした。
1両編成の単行列車でしたけど、
乗車したのは乗客15人、マスコミ関係が15人前後といった感じ。
窮屈な印象はまったくありませんでしたね。
盛駅では1本1本に社員さんによる
手書きのメッセージが添えられたコーラが振舞られましたが…
そうそう、車内でも、車掌さんからの
「全国の皆さまのご支援によって、
本日、無事に南リアス線が全線復旧されました。
本当に、本当にありがとうございました。」
というアナウンス、何度も何度も繰り返されてましたっけ。
一番列車で終点の釜石駅まで乗車、
折り返しの列車で盛駅まで戻ってきて、
南リアス線・恋し浜駅です!
お仲間さんがこの駅を見たいとこのとで立ち寄ったのですが、
ちょうどこの時に、
地元・恋し浜の青年部の皆さんが今日という日を祝うために、
大漁旗の取り付け作業を行っていたんですよ。
ちょっとだけお手伝いも出来て、
そしてこの日に向けてのお話も聞かせて頂きました。
名物のホタテ焼きを振る舞うそうで、
これからその準備に取り掛かるんだそうです。
皆さん、御揃いの「恋し浜ジャンバー」を着込んで、
「そのいジャンバー、かっこいいですね!」と言うと、
「オンナにはピンクの法被もあるで。かわいいよ。」
と返ってきた。
もう、皆さんお茶目なんだから!
ホタテ貝の絵馬掛けや幸せの鐘があって、
普段はどことなくロマンチックな無人駅の恋し浜駅ですが、
全線開業のこの日は、
海の男たちの強さと勇ましさを思いっきり見せつけられましたよ。
次の日に備えて早めに宿に戻りました。
そして2日目、4月6日です!
この日は宮古駅を発車した北リアス線の一番列車に乗りこむために、
小本駅からのスタートです。
小本駅から田野畑駅までは昨日まで不通区間、
今回は一旦、終点の久慈駅まで行きまして、
久慈駅を発車する北リアス線の2番列車に乗車しました。
この列車が一般客も乗車できる記念列車なのですよ。
セレモニーで印象的だったのは、
三陸鉄道の復興には全世界からの支援があった話や、
そして昨年の「あまちゃん」ブームで、
復興が一気に加速した話、などです。
昨日もそうでしたけど、
ここでも聞かれるのは感謝のことばばかり。
何もできずに趣味で訪れているだけの自分、
何だか本当に申し訳なるくらいでした。
いよいよ列車が発車しました。
車内では車掌さんが駅に列車が停車するごとに、
その駅・地域の見どころを紹介してゆきます。
ほとんどの駅に沿線の皆さんが集結されていて、
やってきた列車を盛大に出迎えてくれていたんですよ。
それを見たおばちゃんが涙ぐんでいたり…
本当にやばかったです。
たぶんですね、三陸鉄道って沿線の皆さんにとっては、
自分らが普段利用している交通機関としての存在とか、
そんなレベルの位置にあるものじゃないと思うんですよ。
心の支えとか、そんな感じにさえも思えましたもん。
その後も列車では、沿線の地場産品が無償で配られたり、
(ワカメに添えられた「心こめて育てたワカメ、安全だからそのまま食べね」
のメッセージ、心にズシリと突き刺さりました)
「1度目は30年前の三陸鉄道の開通、
そして今回は2度目の悲願が達成された日」
というアナウンスが流されたりと、
見るもの聞くものすべてが感慨深げな記念列車でした。
列車は宮古駅に到着、
お祭りムードいっぱいの駅の様子は
機会を改めて書きたいと思います。
この後は沿線を観光して帰って来たのですが、
宮古市内の仮設住宅地には
「このご恩、絶対にお返しします」
という巨大なメッセージが挙げられておりましよ。
なんか、記念列車で見た風景の意味が
わかったような気がしました。
今回の全線復旧に合せて
クェートからの支援によって、
新たに2両の観光列車(+一般車3両)が導入されました。
三陸鉄道は今後、何かしら面白いことを仕掛けてくるはずです。
今からその日を楽しみにしたいと思いますぜ☆
☆おまけ☆