皆さま、おばんです!
今晩は三陸鉄道の、こちらの駅をいかせて頂きますよ。
三陸鉄道南リアス線・陸前赤崎(りくぜんあかさき)駅です!
南リアス線の起点駅である盛駅を出てひとつ目の駅です。
今さら震災被害を思い起こすことは書きたくないのですが、
陸前赤崎駅の現状を知るためには、
この点を避けることは出来ませんのよ。
そもそも陸前赤崎駅はリアス式海岸の入り江付近にあって、
大船渡湾が見渡せる小高い路盤に上にあった駅なのです。
周囲を住宅地に囲まれていて、
通勤・通学客で賑わっていたのでした。
こちらは震災前に撮影された陸前赤崎駅周辺の航空写真です。
緑色の箇所が陸前赤崎駅です。
ところが平成23年3月11日の地震によって発生した津波は、
この街も容赦なく飲み込んでしまい、
南リアス線の復興に合せて、陸前赤崎駅は新たに、
災害時の集合避難場所としての役目を担うようで、
駅前に避難エリアを設ける工事が進められておりましたよ。
また、駅の位置もわずかですが、
釜石駅寄りに移設されているようです。
工事が完成すると、
黄色のエリアが避難場所で、それに続く階段が新設されて…
この階段も、いずれは撤去されるらしい。
そんな陸前赤崎駅ですが、
昭和45年に国鉄盛駅の駅として開業しました。
駅の位置は若干変わりつつも、
南リアス線の普及に際しては、
災害に強い街づくりが推し進められているようで、
待望の復旧を果たした南リアス線ですが、
沿線は震災以後、人口が急激に減ってしまったようで、
利用者数の確保に苦戦しているみたい。
例え時間がかかったとしても、元の陸前赤崎駅周辺のように、
多くの住宅が建ち並ぶ姿に戻ることを、切に願うばかりです。
陸前赤崎駅(平成25年4月3日)