皆さま、おばんです!
今日は衆議院選挙の投票日でしたね。
自分は火曜日に期日前投票を済まし、
今日は朝から仕事してましたよ。
今日の仕事の現場である大郷町に向かうために、
県道8号線(利府街道だと思ったら石巻街道なんですね)を
利用したのですが、
この道路、昭和37年に廃線となった東北本線・山線に沿って、
延びているんですよ。
となれば、どうしても見てみたかった場所がありまして。
それが今回ご紹介する場所なのでした。
東北本線(山線)・赤沼(あかぬま)信号場です!
…っていうか跡地ですけど。自分の影が写ってる… (;^ω^A
画面に写る空き地が、信号場の跡地ですよ。
昭和37年に廃業した旧・松島駅 や、
こちらは現役の愛宕駅 の項でも書いたのですが、
もともと東北本線は、現在の塩釜駅を経由するルートではなく、
利府駅を経由して山側を回るルートを辿っていたのです。
ところがこのルート、
途中に15パーミルの勾配が続くうえに、
昭和19年に開業し、現在の東北本線のルートになった、
東北本線・海線の複線化・電化が決まってしまったために、
昭和37年をもって廃止されてしまったのですよ。
そんな山線にあった赤沼信号場ですが,
機関車のカラダ休めのための停車場として、
山間のこの地に大正2年に開業しました。
こちらは昭和26年に撮影された航空写真ですが、
交換設備を持つ赤沼信号場でしたが、
昭和25年に役目を終え廃業されたようです。
現在は、鉄道設備はすべて撤去されてしまいましたが、
未舗装道路に転用された山線の跡地を見ると、
この辺りだけ土地が広く取られており、
そんなことを頭に浮かべながら、現地を歩いてみました。
石巻街道と三陸自動車道に囲まれた場所にあり、
中央に写る未舗装道路が東北本線・山線跡です。
こちら、先ほどと同じ画像ですが、
赤沼信号場が廃止になってから既に62年が経過しました。
…ってブラブラしていたら、これに目がいったんですよ。
用水路の脇にズラリと並ぶ石杭です。
工の字を発見!鉄道境界標です。
ということは、この杭から自動車道側に、
信号場があったのは間違いなさそうですね。
さらに、松島海岸インターチェンジ側に歩いてみると、
おそらくは赤沼信号場の敷地を利用して、
勝手な憶測ですけど、
この枕木って、廃止になった山線のものじゃないです?
枕木と喋れるのであれば、絶対に聞いてみたいですって。
駅舎があったと思われる敷地も見てみたのですが、
こちらはさすがに、何も残っておりませんでした。
こうして今回の、赤沼信号場探索は終了しました。
最近になって、山線の廃線跡が、
工事車両の通行道として使われているようです。
カタチを留めている今のうちに、
しっかり記録を残しておかないといけないかもしれませんね。