皆さま、こんにちは!
寒い日が続きますね。
今日は朝から雨模様、気持ちもどんよりしてしまいます。
こんな日は、ゆっくりと温泉に浸かりたいもの。
そんな想いを浮かべながら、
こちらの駅のことを書きたいと思います。
福島交通飯坂線・飯坂温泉(いいざかおんせん)駅です!
東北地方最大の湯の町・飯坂温泉の玄関駅であり、
飯坂線の終着駅でもある飯坂温泉駅ですよ。
大正13年に開業した飯坂線(当時は福島飯坂電車軌道)が、
花水坂駅から飯坂温泉駅まで区間延長した、
昭和2年に開業しました。
当時の飯坂温泉駅は、
現在の駅舎がある辺りにホームがあり、
駅舎自体も手前側にあったようです。
昭和50年に撮影された航空写真。駅舎の位置が違うことがわかりますよね。
昭和57年、飯坂温泉駅は花水坂駅寄りに100メートルほど移転され、
併せて飯坂線の営業キロ数も0,1キロ短くなりました。
現在の地図で新・旧駅の関係を記してみると、
赤線が、旧駅舎時代の配線と思われる位置です。
現在の駅舎がある位置に2本の線路が敷かれ、
相対式と島式の2本のホームがあったようなんですけど、
新駅舎の建造によって、
それらの形跡は跡形もなく消えてしまったようです。
早く温泉に浸かりたい気持ちを抑えながら、
旧ホームの遺構をさがしてみたんですが…
かつて線路があった辺り(緑線の位置)を眺めてみたり…
駅舎から下を覗きこんでみたりしたんですけど、
どうもそれっぽいモノは、一切確認出来ませんでしたね。
なんせ、現在の駅舎に移転したのって、30年も前の話ですから。
そんな経緯があって現在のホームは、
かつて2本の線路に分岐していた辺りにあるのでした。
駅舎とホームが不自然な向きにあるのは、
1本の線路を挟むように、2本のホームが並びます。
右側が下車用のホームで、左側が乗車用ホームです。
東北地方では珍しい頭端式ホーム。
列車はわずか2分の停車の後に、飯坂温泉駅を折り返してゆきますよ。
駅の間の前には観光案内所があったり、
構内にはレンタサイクルが用意されているなど、
とにかく観光要素たっぷりの飯坂温泉駅です。
そういえば飯坂線って、
昼間は自転車の持ち込みが出来るんですよ。
飯坂線、ひょっとすると、ダイエットにはもってこいかもしれませんね。
沿線をサイクリングした後に温泉に浸かって、
気持ちよくなって、ついでにビールも戴いちゃって…
これじゃ絶対に痩せないです。
福島駅から飯坂温泉までを繋ぐ、全長9,2キロの飯坂線。
飯坂温泉のJRの最寄駅は、
実は東北本線の伊達駅 だったりします。
この間約4キロ。
昭和46年まではこの区間を、
福島交通飯坂東線が営業しておりました。
今でも伊達駅の構内を見ると、
かつて飯坂温泉のアクセス駅として活躍していたころの、
最近では道路が整備されて、
気軽に温泉地まで出向くことが出来るようになりましたけど、
苦労しながら辿りついた温泉地で体を休めるのも、
きっと今以上に格別だったんでしょうね。
そんな、昔ながらの風情を残す飯坂温泉。
この冬もぜひ、1度は楽しみたいと思います。
サイクリングとかダイエットとか、そんなのは取りあえず抜きで。
飯坂温泉駅(平成24年9月29日)