皆さま、おはようございます!


今朝もまたまた、青い森鉄道の駅のご紹介です。


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青い森鉄道・野内(のない)駅です!

東北本線(当時は日本鉄道)が開通した明治24年から

遅れること2年後の明治26年に野内駅は開業しました。


野内駅って、歴史のある駅なんですね~

なんて言いたいところですけど、

それはあくまでも、平成23年3月まで稼働していた旧駅の話。

現在の野内駅は同日に開業した、

まったくの新駅なのでした。


そもそも両駅、同じ野内駅を名乗ってるのですが、

距離にして、1,6キロも離れているんですよね。

こうなると、なぜ同じ駅名にしたの?ってレベルです。

看板の書き換えに必要な経費を浮かすためじゃ…

なんて、勘ぐりを入れたくなっちゃったりする訳ですよ。


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そんなことで新しい野内駅は、

青森市営バスの東部営業所の目の前にあって、

バスとの接続も改善されることになり、

しかも、辺り一帯は都市化が進んでいる地域という、

(お世辞にも旧・野内駅は「なんでここに駅が?」って感じの場所にありましたからね)

誰もが願っていた移転だったのでした。


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もともと高台を走っていた東北本線に駅を作ったために、

野内駅は高架駅のカタチをとります。

相対式ホーム2面2線構造で、

ホームにはバリアフリー対策のための

エレベーターも設置されておりまして、

さすが新しい駅という感じでした。



東北本線の全線電化・複線化が実現した、

昭和43年のダイヤ改正(ヨンサントウ)で、

野内駅から青森駅の区間は、

複線化に必要な用地買収が困難との理由から、

市内を大回りする新線に付け替えられ、

旧線上にあった浦町駅・浪打駅の両駅が廃止になったのは、

ファンの間では有名な話です。


新しい野内駅は、この新旧線の切り替え部分の、

ちょうど付け根の部分にありまして、

明治24年の開通当時からの路線上にあるのでした。


上り線側が明治24年に敷かれた線路で、

下り線側が昭和43年に敷かれた線路です。

上下線の築堤が若干離れているのも、

この77年もの隔たりによるところが大きいのでしょう。


野内駅の南側には県道がくぐっており、

そこには橋脚があるのですが、

その橋脚を見てみると…
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77年間の建築技術の進歩が見れるというか、

上り線側にはなんと、

明治24年開業当初の煉瓦造りの橋脚が残っているのですよ。
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明治中期以降によく見られたイギリス積の、この煉瓦橋脚、

最新の駅を支えている橋脚が、

まさか明治生まれの物とは思いもよりませんでした。



この後に、旧・野内駅にも行ってみたのですが、

ここでは書ききれませんので、

この点は、またの機会に触れたいと思います。



青い森鉄道


↑(目時駅方面)

野辺地駅(平成24年9月8日)

狩場沢駅(平成24年10月14日)

清水川駅(平成24年10月14日)

小湊駅(平成24年10月14日)

西平内駅(平成24年10月14日)

浅虫温泉駅(平成24年10月14日)

野内駅(平成24年10月14日)

矢田前駅(平成24年8月25日)

小柳駅(平成24年10月14日)

東青森駅(平成24年10月14日)

青森駅(平成24年8月26日)