皆さま、おばんです!
青い森鉄道には現在、25の駅があります。
その昔は国鉄(→JR)の東北本線であった青い森鉄道ですが、
大部分の駅が、東北本線の複線化・全線電化が成された、
昭和43年のダイヤ改正を機に大規模な改良工事を受けまして、
古くからある木造駅舎を持つ駅は、わずか5駅しなないのですよ(歩王調べ)。
青い森鉄道・乙供(おっとも)駅です!
明治27年に開業、間もなく開業120周年を迎えるという、
それは長い歴史を持った駅なのでした。
自分がお邪魔した昨年10月のことで、
ちょうど跨線橋の工事が行われていた時期でした。
エレベータの設置工事には見えませんでしたけど、何の工事だったのでしょう?
それにしても乙供駅、古い駅舎が残ってるとか、ホントに嬉しい話ですよね。
乙供駅、駅員配置駅なのですけど駅員さんがものすごく優しい方でして、
今後、青い森鉄道で催されるイベントのこととか、
アテンダントさんが車内で売ってるピンバッヂのこととか、
色んな話をしてくれましたよ。
しかも、窓口にあった駅スタンプまで案内してくれるという、
それはそれは、いたれりつくせりな乙供駅でしたっけ。
ちなみに乙供駅には自動券売機がありませんので、
入場券は窓口で買えるでっかなヤツです。
青い森鉄道の切符の台紙は水色ですから、入場券もカワイイ感じでしたわ。
乙供駅は単式と島式ホームによる2面3線構造、
構内配線はお隣りの上北町駅と一緒ですね。
かつては列車の退避に使われていた中線(2番線ホーム)ですが、
青い森鉄道移行後は退避列車自体が無くなったために使われなくなり、
表面には赤錆が浮き始めておりました。
国鉄時代の雰囲気がプンプン漂ってる乙供駅でしたが、
そうそう、乙供駅から北側、東北本線の千曳駅方向へは、
昭和43年の大平トンネルの完成に合わせて、
東北本線の新線への付け替え工事が行われた区間です。
付け替え工事が完了後の旧線は、
この貸し出された土地(国有地)の返却問題が、
結果的には南部縦貫鉄道の命を縮めることになったみたいで。
乙供駅前には、今でも南部縦貫鉄道が記されている掲示板が、
誇らしげに残っておりました。
(赤線部分は、自分が勝手になぞった東北本線の旧線部分でした。)
東北町の玄関口でもある乙供駅、
残念なことに、最近は1日の乗降客数も200人を割ってきているんだとか。
レトロな街並みも残っている乙供駅、多くのお客さんに利用してもらって、
いつまでも、職員さんの温もりが感じられる有人駅であって欲しいです。
訪問駅リスト(第三セクター 私鉄線 ほか)
青い森鉄道
↑(盛岡駅方面)
三戸駅
乙供駅(平成23年10月16日)
野辺地駅
小湊駅
↓(青森駅方面)