皆さま、おはようございます!
今日は、阿武隈急行線の駅の中でも、
知名度では全国区である、こちらの駅のことを書きたいと思います。
阿武隈急行・あぶくま駅です!
鉄道ファンにはよく知られているあぶくま駅、
辺りに民家が無い秘境駅として名高い駅なのでした。
そもそも、急勾配が続く東北本線の、
福島駅北側のバイパス線として計画された
阿武隈急行線(旧・国鉄丸森線)。
福島駅寄りの富野駅以南や仙台駅寄りの丸森駅以北には、
沿線に住宅が建ち並び、
乗降客数もそれなりにあるのですが、
そこを結ぶ区間には、民家はほとんどゼロ。
その間にある兜駅 、あぶくま駅の両駅は、
付近住民による乗降はほとんどありません。
秘境駅の生みの親であります
牛山隆信さんの秘境駅ランキングによると、
兜駅(ランキング189位)、あぶくま駅(同94位)と、
2駅もランクインしている駅が続くのです。
どちらも昭和61年に開業したばかりの駅だというのに、
なかなかこんな話、ありませんよね。
さて本題ですが、あぶくま駅はホーム1本だけの棒線駅です。
辺りに民家がないことは、先にも書きましたが、
あぶくま駅を有名にした建物が、駅の真ん前にあるのですよ。
こちらの構内踏切を左に曲がりますと道路に出ますが、
下車したお客さんのほとんどは、右に曲がります。
すると…
この建物は???
実はこれ、丸森町の産業伝承館なのですよ。
産業伝承館って書くと、
なにか堅っ苦しい感じを受けちゃうんですが、
早い話、誰もが利用できるフリースペース(休憩所)なんですよね。
丸森町の伝統工芸品がびっちり飾ってありまして、
それを見ているだけでも十分に楽しいのですが、
それ以上に嬉しいのが、ここで食事まで出来ちゃうのですよ。
ラーメン、戴いちゃいました。
テーブルに着いてラーメンを食べようとしたら、お店のねーさんが、
「今日は天気がいいですから、お外で食べると気持ちがいいですよ」
って。
うひょ~!
なんという絶景!
この景色が、あぶくま駅が人を虜にする理由だったんですね。
眼下には、阿武隈川の急流が広がります。
景色を堪能しながら、美味しくラーメンを戴きました。
産業伝承館でチケットを購入すれば、
阿武隈川の川下りも楽しめちゃうんですけど、
この日の目的地は逆方向でしたので、
とにかくこの場所、
川のせせらぎと鳥のさえずりだけしか聞こえません。
本当に癒される場所です。
自然も豊かな場所ですから、子供たちも大喜びでしょうね。
自然の中の駅を眺めながら、しばらくベンチで横になっておりました。
そんなことで、心も胃袋も満たされた、あぶくま駅だったのでした。
なお、産業伝承館は毎週月曜日は休館日です。
また、阿武隈急行線は区間列車も多く、
直通する列車しか、あぶくま駅を停車しませんので、
ご注意くださいませ。
あぶくま駅(平成24年9月16日)