皆さま、おばんです!


3連休の最終日、

気にはしていながらも、なかなか乗車するチャンスがなかった、

気仙沼線のBRT(バス高速輸送システム)に乗ってきました。


先の大震災で津波被害は多大だった気仙沼線。

前谷地駅‐柳津駅間は復旧するも、

柳津駅から気仙沼駅までの区間(約55キロ)は路盤の流失がひどく、

先月20日、暫定的にBRTによって復旧したのです。


ちなみにここで言うBRTとは、

専用バスレーンを用いたバス輸送システムで、

気仙沼線では流失した路盤を専用バスレーンに転用するとのこと。

ただし、現時点で完成したバスレーンは、

陸前階上駅‐最知駅間のわずか2,1キロのみで、

残りは一般の国道を走るのでした。



仕事を早めに切り上げて向った先は、

気仙沼線・BRTの始発駅である柳津駅です。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0917a

ここからBRTに乗り換えるわけですが、

設定されている乗り換え時間は、全便ともわずか3分のみ。

のんびりなんて、してられませんよ。


柳津駅の跨線橋から外を眺めると…

いました!
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0917b

真っ赤な車体のバスが、気仙沼線のBRT用の車両です。


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0917c

バスは、中古のワンステップ車が大半のようでしたけど、

近日中にはハイブリッド車も導入されるとか。

まずは整理券を受け取ってから、車内に乗り込みます。


ここで運賃についてのワンポイントですが、

バスの車内では、

小牛田駅以北から計算分の運賃精算しか出来ないとのこと。

それよりも遠い駅からの乗り越し清算の際は、

列車の車内で済ませるのが得策です。

なんたって、

柳津駅の乗り換え時間はわずか3分だけですからね。


それでは出発進行~!
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0917d

柳津駅を出ますと、最初は国道45号線を北上します。


柳津駅から気仙沼駅までのBRTの所要時間は2時間20分。

鉄道の所要時間より1時間ほど増えているのですよ。

当たり前のことですが、一般道では赤信号もあれば渋滞もあります。

バスの車内にも、

「当バスは列車の連絡を行っておりません」

ってでっかく書かれてましたっけ。

ようは、到着時刻が遅れても自己責任ってことなんですね。


BRTが停車する駅ですが、

大半は、駅の近くの国道沿いに設置されております。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0917e

ただし、終端駅の柳津駅・気仙沼駅と、

志津川駅・本吉駅はだけは、

鉄道駅のまん前までバスが入ってくれますよ。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0917f

こちら、駅舎とホーム母屋根が流失してしまった志津川駅です。

奥に見えるのが鉄道の路盤ですが、本当にひどい状態でした。

だって、何も残ってないんですよ。

年内にBRTの専用レーンを増やすって話ですが、

それもにわかに信じがたい感じでした。


そしてこちらは、BRT化によって新たに増設された駅、

ベイサイドアリーナ駅です。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0917h

南三陸町の総合体育館「ベイサイドアリーナ」の中に、

仮復旧した役場が備えられてるために誕生した駅で、

体育館の閉館時間である早朝・夜間は、

バスは停車しないようでした。


バスの車窓からは、

壊滅的に破壊された気仙沼線の様子が目に入ります。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0917g


それと、鉄道時代から楽しめた、美しい太平洋の景色も。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0917i

…とまぁ、それなりに見るべきものの多い、

BRTの車窓風景だったんですけど、

さすがに路線バスに2時間近くも乗ってると、疲れが出てきます。

そもそも自分、バス酔いとかしやすい方ですし。


でも安心です。

本吉駅では3分ほど停車時間がありまして、

外の空気を吸い込むことが出来ますよ。


この後はいよいよ、

BRT専用レーンを走行するわけですが、

この続きは後編へ~


気仙沼線・BRT(バス高速輸送システム)に乗ってきました!(後編)