皆さま、おばんです!
3連休の最終日、
気にはしていながらも、なかなか乗車するチャンスがなかった、
気仙沼線のBRT(バス高速輸送システム)に乗ってきました。
先の大震災で津波被害は多大だった気仙沼線。
前谷地駅‐柳津駅間は復旧するも、
柳津駅から気仙沼駅までの区間(約55キロ)は路盤の流失がひどく、
先月20日、暫定的にBRTによって復旧したのです。
ちなみにここで言うBRTとは、
専用バスレーンを用いたバス輸送システムで、
気仙沼線では流失した路盤を専用バスレーンに転用するとのこと。
ただし、現時点で完成したバスレーンは、
陸前階上駅‐最知駅間のわずか2,1キロのみで、
残りは一般の国道を走るのでした。
仕事を早めに切り上げて向った先は、
ここからBRTに乗り換えるわけですが、
設定されている乗り換え時間は、全便ともわずか3分のみ。
のんびりなんて、してられませんよ。
柳津駅の跨線橋から外を眺めると…
真っ赤な車体のバスが、気仙沼線のBRT用の車両です。
バスは、中古のワンステップ車が大半のようでしたけど、
近日中にはハイブリッド車も導入されるとか。
まずは整理券を受け取ってから、車内に乗り込みます。
ここで運賃についてのワンポイントですが、
バスの車内では、
小牛田駅以北から計算分の運賃精算しか出来ないとのこと。
それよりも遠い駅からの乗り越し清算の際は、
列車の車内で済ませるのが得策です。
なんたって、
柳津駅の乗り換え時間はわずか3分だけですからね。
柳津駅を出ますと、最初は国道45号線を北上します。
柳津駅から気仙沼駅までのBRTの所要時間は2時間20分。
鉄道の所要時間より1時間ほど増えているのですよ。
当たり前のことですが、一般道では赤信号もあれば渋滞もあります。
バスの車内にも、
「当バスは列車の連絡を行っておりません」
ってでっかく書かれてましたっけ。
ようは、到着時刻が遅れても自己責任ってことなんですね。
BRTが停車する駅ですが、
ただし、終端駅の柳津駅・気仙沼駅と、
志津川駅・本吉駅はだけは、
こちら、駅舎とホーム母屋根が流失してしまった志津川駅です。
奥に見えるのが鉄道の路盤ですが、本当にひどい状態でした。
だって、何も残ってないんですよ。
年内にBRTの専用レーンを増やすって話ですが、
それもにわかに信じがたい感じでした。
そしてこちらは、BRT化によって新たに増設された駅、
南三陸町の総合体育館「ベイサイドアリーナ」の中に、
仮復旧した役場が備えられてるために誕生した駅で、
体育館の閉館時間である早朝・夜間は、
バスは停車しないようでした。
バスの車窓からは、
…とまぁ、それなりに見るべきものの多い、
BRTの車窓風景だったんですけど、
さすがに路線バスに2時間近くも乗ってると、疲れが出てきます。
そもそも自分、バス酔いとかしやすい方ですし。
でも安心です。
本吉駅では3分ほど停車時間がありまして、
外の空気を吸い込むことが出来ますよ。
この後はいよいよ、
BRT専用レーンを走行するわけですが、
この続きは後編へ~