皆さま、おばんです!
国鉄が末期を迎えていた昭和50年代の後半のことですが、
当時の福島機関区に、交流型機関車のトップナンバー車が
保管されていた時期があったんですよ。
機関庫の庫内で保管されていたED71 1の他、
ED75 1・ED77 1・ED78 1・EF71 1、
そしてサイリスタ位相制御試作車のED77 901といった陣容でした。
ED71 1・ED75 1は当時すでに車籍抹消されており、
その他の機関車たちも、
昭和59年のダイヤ改正による貨物列車の大幅削減によって、
運用を失ったものでした。
貴重なトップナンバー車ということで、
解体をせずに残していたんでしょうけど、
当の福島機関区の廃区が決まり、
これら機関車たちは、利府駅の構内に移動されたんです。
たしか平成4年前後のことだと記憶しておりますが…
写真上から、ED71 1・ED78 1・ED77 1・ED75 1・EF71 1・
ED91 21・DD15 4です。
残念ながらED77 901は解体予定車のDD51とともに、
塩釜線の塩釜港駅に配給、その後解体されてしまいましたが、
保留車になっていたDD15 4と
長町機関区で保管されていたED91 21が新たに加わり、
しばら~く利府駅では、
上の写真のような光景が楽しめたんですよ。
しかしながら、所詮は行く宛のない不要となった機関車たち。
その後の利府駅の区画整理や、
平成14年のワールドカップ輸送にともなう構内の改良で、
幾度か保管場所が変わったのち、
現在は仙台新幹線総合車両センター内で保管されているのは
皆さん周知の通りです。(DD15 4は平成14年に現地解体済)
東北・上越新幹線開業30周年、
山形新幹線開業20周年を迎えたメモリアルイヤーの今年、
新幹線技術の礎となった交流機関車たちも、
できればキレイな姿に蘇って欲しいな…と思うんですけど、
敷地の立ち入りも禁止となった今となっては、
難しい話しなんでしょうね。