皆さま、おばんです!


今晩も、いかせていただきます駅探訪。

今回はこの春お邪魔した、こちらの駅です。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c05163

東北本線・瀬峰(せみね)駅です!


明治23年(1890年)、

東北本線(当時は日本鉄道)の開通と共に開業した駅です。

瀬峰駅と言えば、

昭和43年3月に廃止となった仙北鉄道の話題は外せませんが、

これについては後述することにしまして…


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c05164

現在の瀬峰駅の駅舎は、

昭和30年代後半に建てられたと思われる近代的なもので、

お隣の田尻駅の駅舎に良く似た造りのものでした。


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仙台・田尻駅方向を見た瀬峰駅の全景と…


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c05166

一ノ関・梅ヶ沢駅方向を見た瀬峰駅全景です。


瀬峰駅は相対式ホームと島式ホームの複合2面3線構造で、

この様相は国鉄時代と変わりませんが、

数多く存在した貨物側線は姿を消し、

土地は駐車場に転用されてしまったようです。



…で、ここからは、かつて瀬峰駅を起点に存在した、

軽便鉄道である仙北鉄道の話になりますが、

今回瀬峰駅を訪れたのも、この遺構探しが目的だったんですよ。


仙北鉄道の詳しいことは、

当時の様子を紹介しているサイトを見て頂くとして…


仙北鉄道は瀬峰からと登米駅と、瀬峰駅から築館駅を結ぶ、

2路線からなる軽便鉄道でした。

大正12年に開業した築館線は昭和25年に廃止となりましたが、

大正10年に開業した登米線は昭和43年まで残り、

宮城県内で最後まで残った軽便鉄道として、

多くのファンが訪れていたそうです。


なお、廃止後の路線跡はバス専用道路に転用され、

現在は一般道に再転用されているとのこと。


そんな仙北鉄道の起点駅であった瀬峰駅ですが、

昭和50年に撮影された航空写真を見ますと、

廃止後もしばらくは鉄道線のホームが残され、

そこをバスの発着所として利用していたようでした。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0516a

こちら、昭和50年の航空写真で、

赤い矢印の先には、バスの発着所に転用された旅客ホームが、

緑の矢印の先には、

国鉄線から仙北鉄道へ荷物を振り返るための貨物ホームが見えます。

白い部分が、バス専用道路に転用された、

かつての仙北鉄道の廃線跡ですよ。


この写真には、ホームに横付けされる路線バスや、

留置される国鉄貨車、仙北鉄道ホームに延びる跨線橋なども写っており、

軽便鉄道の姿が、廃線後もしばらく残っていたことがわかりますね。


そしてこの場所の現在の姿がこちらです。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0516c

赤線で示した場所が、かつて旅客ホームがあった場所で、


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0516d

同じく赤線でしました場所が、国鉄線から仙北鉄道線への、

荷物の受け渡しを行ったと思われる貨物ホームの場所です。


跡形もないですね、仙北鉄道 (;^ω^A


唯一、仙北鉄道を後世に伝えるものとして、

仙北鉄道瀬峰駅跡地の碑が、ホームの跡地に立っておりました。
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そしてもう一つ、

仙北鉄道のホームと結ばれていた跨線橋、

現在、仙北鉄道部分は撤去されてしまいましたけど、

跨線橋を塞いだ跡は、今でもはっきりと残っております。
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そしてこの跨線橋、

内側から見ると、こんな感じになっておりました。
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急行列車が現役の頃の「上野方面」が今でも残ってるのね~ (´∀`)


仙北鉄道については、

もっともっと勉強しなきゃならないことがたくさんあるのですが、

取りあえず今回は、この辺で。



☆おまけ☆
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0516e

瀬峰駅のホーム支柱には、

カーネギー製の古レール(製造年不明)が使われておりますよ。


東北本線

↑(仙台方面)

小牛田駅

田尻駅(2009年7月8日)

瀬峰駅(2012年4月7日)

梅ヶ沢駅(2012年4月7日)

新田駅(2012年4月7日)

石越駅

油島駅

花泉駅

清水原駅

有壁駅

一ノ関駅

↓(盛岡方面)