皆さま、おばんです!
廃線跡巡りを楽しんでいると、現地では気づかなかったのに、
後から遺構があることを知って悔やむことが多々あります。
今晩は猛烈にそんな思いをした、こちらの駅をご紹介いたします。
飯田線・大嵐(おおぞれ)駅です!
おおぞれえき…絶対読めませんって。
この大嵐駅、決して秘境駅ってわけじゃないんですけど、
とにかく車では訪れにくい場所にあるんですよ。
飯田線の電車(赤いライン)に乗れば、わずか7分で着くのですが、
クルマで移動(緑のライン)すると、
1時間20分もかかってしまうのでした。
(一旦佐久間駅まで戻って、佐久間ダムを周回しないといけないため)
それだけではありません。
辰野駅側のお隣の駅が小和田駅で、
こちらはクルマで辿りつけない駅ですで飛ばして、
やはり飯田線(赤いライン)では10分で到着するところ、
クルマの移動(緑のライン)では40分もかかってしまうのでした。
とにかく車で行きづらい駅!
それが大嵐駅なのですよ。
画像2枚目の地図にあります通り、
佐久間駅を出発して50分。
やっとの思いで到着した、大嵐駅を示す看板。
目の前には大きな吊り橋(鷹巣橋)が!
この橋を渡りきった所に大嵐駅はありました。
ちなみに橋の先にある民家は数軒のみ。
大嵐駅の乗客のほとんどは、鷹巣橋手前の富山地区の住民なんですって。
大嵐駅の駅舎入り口と、
大嵐駅の駅舎内です。
とても無人駅と思えぬような、立派な駅舎でした。
ちなみに大嵐駅の駅舎、東京駅を模して造ったんだとか。
デザインのエッセンスが東京駅にあるのはわかるのですが、
なぜに大嵐駅に、そのようなエッセンスが必要だったのかしら?
こちら、豊川・水窪駅方向を見た大嵐駅ホームと、
辰野・小和田駅方向を見た大嵐駅ホームです。
大嵐駅は昭和11年12月に開業しました。
現在の駅舎は平成9年に建てられた2代目で、
現在の小和田駅にも似た初代駅舎は、
現駅舎の建立により取り壊されてしまいました。
島式ホー1面2線構造の大嵐駅でしたが、
ユニークなのが駅の双方をトンネルで挟まれており、
水窪駅側はなんと、ホーム自体がトンネルの内部に侵入してるのですよ
ちなみに水窪駅側に見えるのが、飯田線最長のトンネルである大原トンネルです。
もともとは大嵐駅から南側に進むと、
白神駅・天龍山室駅・豊根口駅、
そして佐久間駅と続いていたのですが、
昭和31年完成の佐久間ダム建設によって、
白神駅-豊根口駅間がダム底に沈むことになりました。
その区間を回避するために、
新たに大原トンネルが東向きに建設されたのですが、
その結果、大嵐駅も大きく東側に延びるように造り直され、
ホームの一部がトンネルにかかるようになってしまったそうです。
で!
一番最初に書いた、
「後から遺構があることを知って悔やむこと」なのですが、
大嵐駅から続く、ダム底に沈んだ旧線跡が今でも残っているのだそうで。
google mapより拝借。構内配線は自分の想像上のものですよ。
駅前にある空き地や駐車場は、
旧線時代に構内配線があった場所だったんですね…
完全に自分、大嵐駅はノーマークでした。
わかりずらいですが、旧ホームも写りこんでいたのですよ。
緑色のラインがダム底まで延びる旧線跡です。
そんなことで、苦労しながら訪れた大嵐駅でしたが、
旧線跡のチェックをリベンジするために、
春になったら再び、飯田線訪れようと思案しておりました。
他にも、向市場駅‐城西駅間の「渡らずの橋」もチェックしなきゃいけないし、
旧・佐久間駅の様子も確認してこなきゃいけないし、
ついでもって、下山ダッシュも挑戦しなきゃいけないし。
飯田線は本当に、やらなきゃいけないことが多すぎますね。
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