皆さま、おばんです!

 

廃線跡巡りを楽しんでいると、現地では気づかなかったのに、

後から遺構があることを知って悔やむことが多々あります。

今晩は猛烈にそんな思いをした、こちらの駅をご紹介いたします。

飯田線・大嵐駅

飯田線・大嵐(おおぞれ)駅です!

おおぞれえき…絶対読めませんって。

 

この大嵐駅、決して秘境駅ってわけじゃないんですけど、

とにかく車では訪れにくい場所にあるんですよ。

 

先ずは飯田線・豊橋側のお隣の駅である水窪駅からですが歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c02040

飯田線の電車(赤いライン)に乗れば、わずか7分で着くのですが、

クルマで移動(緑のライン)すると、

1時間20分もかかってしまうのでした。

(一旦佐久間駅まで戻って、佐久間ダムを周回しないといけないため)

 

それだけではありません。

辰野駅側のお隣の駅が小和田駅で、

こちらはクルマで辿りつけない駅ですで飛ばして、

その先の中井侍駅までクルマで移動しようとすると、歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c02041

やはり飯田線(赤いライン)では10分で到着するところ、

クルマの移動(緑のライン)では40分もかかってしまうのでした。

とにかく車で行きづらい駅!

それが大嵐駅なのですよ。

 

画像2枚目の地図にあります通り、

大嵐駅は愛知・静岡県道1号線沿いにあります。歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c02042

佐久間駅を出発して50分。

やっとの思いで到着した、大嵐駅を示す看板。

 

と思いきや・・・歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c02043

目の前には大きな吊り橋(鷹巣橋)が!

この橋を渡りきった所に大嵐駅はありました。

ちなみに橋の先にある民家は数軒のみ。

大嵐駅の乗客のほとんどは、鷹巣橋手前の富山地区の住民なんですって。

 

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c02045

大嵐駅の駅舎入り口と、

 

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c02046

大嵐駅の駅舎内です。

とても無人駅と思えぬような、立派な駅舎でした。

ちなみに大嵐駅の駅舎、東京駅を模して造ったんだとか。

デザインのエッセンスが東京駅にあるのはわかるのですが、

なぜに大嵐駅に、そのようなエッセンスが必要だったのかしら?

 

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c02047

こちら、豊川・水窪駅方向を見た大嵐駅ホームと、

 

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c02048

辰野・小和田駅方向を見た大嵐駅ホームです。

大嵐駅は昭和11年12月に開業しました。

現在の駅舎は平成9年に建てられた2代目で、

現在の小和田駅にも似た初代駅舎は、

現駅舎の建立により取り壊されてしまいました。

 

島式ホー1面2線構造の大嵐駅でしたが、

ユニークなのが駅の双方をトンネルで挟まれており、

水窪駅側はなんと、ホーム自体がトンネルの内部に侵入してるのですよ歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c02049

ちなみに水窪駅側に見えるのが、飯田線最長のトンネルである大原トンネルです。

 

もともとは大嵐駅から南側に進むと、

白神駅・天龍山室駅・豊根口駅、

そして佐久間駅と続いていたのですが、

昭和31年完成の佐久間ダム建設によって、

白神駅-豊根口駅間がダム底に沈むことになりました。

その区間を回避するために、

新たに大原トンネルが東向きに建設されたのですが、

その結果、大嵐駅も大きく東側に延びるように造り直され、

ホームの一部がトンネルにかかるようになってしまったそうです。

 

で!

一番最初に書いた、

「後から遺構があることを知って悔やむこと」なのですが、

大嵐駅から続く、ダム底に沈んだ旧線跡が今でも残っているのだそうで。

 

ちなみに航空写真で見ると、こんな感じです。歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0204a

google mapより拝借。構内配線は自分の想像上のものですよ。

 

駅前にある空き地や駐車場は、

旧線時代に構内配線があった場所だったんですね…

完全に自分、大嵐駅はノーマークでした。

 

そして、大嵐駅の構内を撮影した1枚には、歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0204c

わかりずらいですが、旧ホームも写りこんでいたのですよ。

緑色のラインがダム底まで延びる旧線跡です。

 

そんなことで、苦労しながら訪れた大嵐駅でしたが、

旧線跡のチェックをリベンジするために、

春になったら再び、飯田線訪れようと思案しておりました。

 

他にも、向市場駅‐城西駅間の「渡らずの橋」もチェックしなきゃいけないし、

旧・佐久間駅の様子も確認してこなきゃいけないし、

ついでもって、下山ダッシュも挑戦しなきゃいけないし。

飯田線は本当に、やらなきゃいけないことが多すぎますね。


訪問駅リスト(JR線)
飯田線

 

↑(豊橋駅方面)
三河川合駅(平成23年10月21日)

池場駅(平成23年10月21日)

東栄駅(平成23年10月21日)

出馬駅(平成23年10月21日)

上市場駅(平成23年10月21日)

浦川駅(平成23年10月21日)

早瀬駅(平成23年10月21日)

下川合駅(平成23年10月21日)

中部天竜駅(平成23年10月21日)

佐久間駅(平成23年10月21日)

相月駅(平成23年10月21日)

城西駅(平成23年10月21日)

向市場駅(平成23年10月21日)

水窪駅(平成23年10月21日)

大嵐駅(平成23年10月21日)

小和田駅(平成23年10月21日) ①

中井侍駅(平成23年10月21日)

伊那小沢駅(平成23年10月21日)

鶯巣駅(平成23年10月21日)

平岡駅

為栗駅

温田駅

田本駅

門島駅

唐笠駅

金野駅

千代駅

天竜峡駅

↓(辰野駅方面)

 

読者登録してね