皆さま、おばんです!
飯田線・浦川(うらかわ)駅です!
浦川駅のことは、以前に特異な形のトイレだけ紹介してましたっけ…
飯田線・浦川駅にある、鉄なトイレの話。(平成24年1月17日の記事)
浦川駅は三信鉄道の駅として、昭和9年11月に開業した駅でした。
かつては「鮎の駅浦川」らしく鮎釣りの玄関口として賑わい、
駅舎の中にも鮎の水槽があったようですが平成3年に無人駅化、
以後、水槽は撤去されてしまったようですよ。
それでも周囲には浦川キャンプ場やハイキングコースがあり、
自分がお邪魔したのは10月20日のこと。
浦川駅とキャンプ場を結ぶ道路ががけ崩れによって
閉鎖されておりましたけど、その後は開通したのかしら?
看板には「キャンプ場まで徒歩3分」って書いてありますけど、
クルマで5分以上かかったような…
豊橋・上市場駅方面を見た浦川駅ホームと、
辰野・早瀬駅方面を見た浦川駅ホームでした。
浦川駅は島式ホーム1面2線構造で、
浦川駅の駅舎は、昭和9年の開業当初から使用されている年季物で、
サッシ化はされているものの三信鉄道の標準的な駅舎の形を残しており、
なかなか見ごたえのあるモノでしたよ。
駅舎には昭和9年12月の財産票が貼りつけてありましたけど、
駅の開業は昭和9年11月で…本当にこの年号、正しいのかな???
その昔、昭和50年代半ばまでは、
浦川駅から延びる小野田セメント専用線(総延長0,2キロ)があったそうです。
浦川駅の周囲を見たのですが、それっぽい施設は見つかりませんでした。
そこで今回も、古い航空写真で浦川駅の様子を探ってみたのですが…
あった!!!
中央に見えるのが浦川駅で、
上り線側に丸く見える施設が小野田セメントのサイロなのでした。
現在はこの場所、保線作業に使用される、
枕木が山積みされている空地になっているのですが、
この場所で以前は、セメントの積み下ろしが行われていたのですね。
保線車両が留置されているのが、かつての小野田セメント専用線(側線)で、
一番奥に見える車両の左側辺りにセメントサイロがあったようです。
余談ですが、飯田線から貨物列車が消えたのは平成8年のこと。
もう15年も経つのですね。
晩年の飯田線の貨物列車というと、
ED62形電気機関車が牽引するLPガス・セメント輸送車という印象が、
自分の頭の中には強烈に残っておりました。
セメント輸送は浦川駅をはじめ、
飯田駅や元善光寺駅、沢渡駅、伊那福岡駅などが取扱駅が多く、
会社も明星セメントや秩父セメント、デンカセメント、小野田セメント、
今年3月のダイヤ改正では、貨物列車の大幅削減が予定されているとか。
貨車ファンにとっては淋しい春の到来になりそうです。
訪問駅リスト(JR線)
飯田線
↑(豊橋駅方面)
三河川合駅(平成23年10月21日)
浦川駅(平成23年10月21日)
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