皆さま、おばんです!
全国には数多くの個性的な駅がありますが、中には
「なんでこんな場所に駅があるの?」と思えるような駅も存在します。
駅ファンの第一人者でもある牛山隆信さんが、
このような駅を「秘境駅」と呼ぶようになり、
ファンの間で慣用語のように使われているのは周知の通りですよね。
牛山さんが紹介する秘境駅ランキングで、
飯田線・小和田(こわだ)駅です!
(小和田駅に訪れる郵便屋さんのこともチェックくださいね)
小和田駅は昭和11年、三信鉄道の駅として開業しました。
昭和18年に国有化され、現在は飯田線の一部となりましたが、
小和田駅の運命を大きく変える出来事が昭和30年に起きたのですよ。
天竜川の愛知県と静岡県の県境位置に
巨大な佐久間ダムが建立されることになり、
飯田線は佐久間駅-大嵐駅間が新線に切り替え、
豊根口駅・天龍山室駅・白神駅の3駅がダムの底に沈みましたの。
同時に、小和田駅の麓にあった集落と、その地をつなぐ橋も同様の運命を辿り、
以来、車では行きつくことが出来ない状態の、
現在の小和田駅になってしまったのでした。
そんな理由から今回、車で飯田線の駅巡りを楽しんでした自分は
水窪駅では、地元のおじいちゃんたちと歓談しました。
「おたくも駅が好きで来たの?」
と聞かれて、自分が飯田線に乗車する経緯を話したんですよ。
話を聞くと、日中に小和田駅を下車する人のほとんどが駅マニアだそうで。
平日はほとんどいないそうですが、
週末には20人近くも下車することがあるそうです。
小和田駅に到着~!
この時に下車したのは、自分ひとりだけでしたわ。
駅では水窪駅の駅長さんと自治会の皆さんが、
水窪駅の駅長さん、自分が駅が好きで来たことを知ると、
小和田駅のいろんな話を聞かせて戴けたんですよ。
本当に感謝感激です。
以下は、駅長さんからお聞きした話を交えながら書いていきます。
駅長さんも小和田駅の秘境駅ランキングのことを知ってるそうで、
もっともっと多くのファンの方に小和田駅のことを知ってもらって、
ファンには、どんどん来てほしいと言っておりました。
そのため、小和田駅を気持ちよく利用してもらうために、
毎週1回(この時は金曜日…と言ってましたけど)、
大自然豊かで、本来はハイキングにぴったりの小和田駅なのですが、
駅の先にある吊り橋(高瀬橋)が崩壊しており、
お客様にもコースを勧めるにも勧められないとのこと。
何度かJR東海から、橋の所有者である愛知県に、
橋の補修を依頼したみたいなんですけど、
静岡にある駅(小和田駅)のための施設補修は出来ないらしく、
小和田駅のハイキング計画も、とん挫してるんですって。
老朽化が相当に進んでいるらしく、
駅舎の後側(川側)には物々しい鉄骨の支柱が見えました。
こちら、旧・上り線ホームを繋いでいた構内歩道(現在は撤去済)です。
このパイプの支柱も、
お客さんが通過列車に巻き込まれないように設置したのですが、
こちらも危険度が高いと外部から指摘されているらしく、
先ほど話した駅舎の改装と合わせて、近いうちに姿を変えそうな話でした。
その2 へ続く~!
訪問駅リスト(JR線)
飯田線
↑(豊橋駅方面)
三河川合駅(平成23年10月21日)
小和田駅(平成23年10月21日) ① ・②
平岡駅
為栗駅
温田駅
田本駅
門島駅
唐笠駅
金野駅
千代駅
天竜峡駅