皆さま、おはようございます!


夏の恒例となりました「青春18きっぷ」の利用可能期間が、

来週、20日へと迫ってきました。

今からワクワクしますね。


「青春18きっぷ」は、昭和57年に発売された

「青春18のびのびきっぷ」が起源となっておりますが、

当時は国鉄全線の乗りつぶし企画

「いい旅チャレンジ20,000km」の真っ只中でのことで、

この「トクトクきっぷ」にお世話になった方も多かったと思います。


そんな自分も今から26年前、高校1年生の時に、

この切符を利用して信州を回ったのですが、
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-a04241

どうしても1日分だけ余らせてしまって、

それを消化するために回った路線があったのです。

今回ご紹介する、国鉄・長井線でした。


現在は第3セクター化され、

「山形鉄道・フラワー長井線」となりましたが、

この当時、既に国鉄の赤字路線として、

存続自体が険ぶまれていた路線だったんですよね。


そんな国鉄・長井線は、奥羽本線の赤湯駅が起点ですの。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-b07160

奥羽本線の中では乗降客数の多い赤湯駅です。

この当時は、まさかこの駅が新幹線の停車駅になろうとは、

想像もつきませんでしたよね。


赤湯駅から長井線には、こちらの気動車で向います。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-a04250

キハ22+キハ40+キハ58の雑多編成です。

この当時の気動車列車はこれが当たり前、

もちろん冷房車なんかない時代なのですよ。


列車が動き出すと、最初の停車駅がこちらでした。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-b07161

宮内町(みやうちまち)駅です!

信越本線の宮内駅との混乱を避けるために「宮内駅」としたようですが、

昭和63年に現在の「宮内駅」に改称されております。

大正時代から利用されている駅舎がいい雰囲気ですね。


やがて列車は、米坂線との接続駅・今泉駅に到着します。

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-b07162

ここでは米坂線の上下列車、

そして長井線の行き違い列車が停車しており、

大変な賑わいを感じました。


気動車大国・東北!って感じですよね。

中央のキハ58系は急行「べにばな」かな?

まだまだ、あちらこちらで急行列車の活躍が見れた時代です。


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-b07163

列車は今泉駅を発車すると、米坂線と大きく分離してゆきます。


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-a04252

山形の山間をひた走る長井線。


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-b07164

長井線が全通する以前の終着駅であった、長井駅に到着します。


かつて存在した貨物列車の待避線が、

当時はまだまだ見ることが出来ました。

長井線は将来的には、

左沢(あてらざわ)線の終着駅・左沢駅まで延伸され、

置賜地方を周回する、

大きな環状線となるような計画もあったらしいですね。

駅の風景は、現在も変わっていないようです。


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-a04251

それなりに乗り心地の良かった、キハ22の車内。


そして列車は終着の荒砥駅へ。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-b07165

木造駅舎も懐かしい、旧駅舎時代の荒砥駅です。

この当時は、蒸機が活躍した名残である転車台や給水塔も、

広い駅の構内に残っていたと記憶しております。

なんで写真を撮っておかなかったのかな…自分。


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-b07166



情報が簡単に手に入れらる現在とは違い、

行った者だけが味わえる到達感が、この頃の旅にはあったと思います。

旧き良き時代を思うのは、歳をとった証拠なのでしょうかね?


この夏に再び、長井線巡りを楽しみたく思いました。


…って、青春18きっぷじゃ、無理じゃんね!


フラワー長井線、第3セクター線だし。