皆さま、おばんです!

ただ今出張で埼玉県に来ております。


部屋のエアコンは結構な音を発するわりには、

生温かい風しか出してくれません。

エアコン君、もっといい仕事をして~ (ノДT)

そんな寝つけぬ夜は、皆さまのブログチェックに限りますね。


今回はお盆休みの最終日に行った、こちらの駅をご紹介します。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c03217

東北本線・愛宕(あたご)駅です!

駅ファン的には結構見どころの多い駅なのですが、

その内容については後ほど。


愛宕駅は、上の写真の緑の盛土の上にあります。

奥に見える階段を登ってゆくと、
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c03219

駅のホームに入れるんですね。

ちなみにこちらは、品井沼駅方向を見た愛宕駅ホームです。

愛宕駅は相対式ホーム2面2線構造で駅舎はなく、

上下線ホームを繋ぐ跨線橋もありませんので、

反対側のホームに出るには一旦下の県道に出なければなりません。


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0321a

こちらは、仙台・松島駅方駅向を見た愛宕駅ホームです。

上下線のホームにあるのは待合室だけという、

比較的簡素な構造の愛宕駅でした。


で!

駅ファン的に見た、愛宕駅の魅力はというと…
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c03218

こちら、愛宕駅の下り線ホームから下を覗いたところなのですが、

なんか見えますでしょ?

そう、真下にはトンネルの入り口が、ポッカリ開いてます。

このトンネルが愛宕駅の歴史を知る上で、とても重要なのです。



東北本線は元々、

岩切駅~品井沼駅間は利府駅を経由する山岳ルートを通っていました。

戦時中の昭和19年に勾配緩のため、

塩竃駅を経由する現在の海側ルートが開通するのですが、

その後、こちらが東北本線のメインルートとなり、

昭和37年には利府駅経由の山岳ルートは、

岩切駅~利府駅間を残して廃止されることになりました。

その際に、旧線上に存在した(初代)松島駅が廃止され、

新線上に設けられていた新松島駅が

新たに現在の松島駅を名乗る事になったのですが、

両駅の間は大きく離れているため、

旧・松島駅から近い新線上の場所に代替駅を設けることとなり、

それによって開設されたのがこの愛宕駅なのですよ。


そして愛宕駅の下を潜るこのトンネルこそが、

かつて蒸気機関車が往来していた旧線の廃線跡なのです。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0321b

愛宕駅を下から眺めると、旧線の様子がよくわかりますね。


利府駅から品井沼駅まで続く旧線の廃線跡は、

現在でもその多くを確認することができます。

中でも一番のハイライトな部分は、

この愛宕駅下のトンネルなのかも知れません。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c0321c

トンネルを潜ってみました。

よく見ると、

蒸気機関車の黒煙と思われる煤汚れが上部に残っておりました。


このトンネルから列車が消えて間もなく50年が過ぎました。

最近はこの周辺にもマンションが建ち並び始めましたね。

昭和の時代は半分の普通列車が通過した愛宕駅ですが、

現在はそこそこの乗降客があり、

仙台近郊の通勤圏の駅として、姿を変えつつあることを実感しました。



東北本線

↑(福島方面)

仙台駅

東仙台駅

岩切駅

陸前山王駅

国府多賀城駅

塩釜駅

松島駅

愛宕駅(2009年8月16日)

品井沼駅(2010年6月6日)

鹿島台駅

松山町駅

小牛田駅

↓(一ノ関方面)



(おわり)