不思議な体験をしました。
15年ほど前から、調査等で各地の寺社や墓地に行く機会が増えたりしたためか、いわゆる霊的現象を含めた不思議な出来事を体験するようになり、人に話すと不審がられるかもしれない事柄も、実際に体験してみると、もはや信じるしかないという状況です。
私はR寺のご住職とは2016年3月23日に初めてお目に掛かりました。今年2月14日には、ある男性の七七日の際に、その妻子とご住職らと相談の上で、私が戒名を提案させていただいた経緯がありました。今回は3度目の訪問ですが、女性(H)の両親・先祖の墓参が目的でした。以下にその様子を記します。
まずは参詣するつもりだったが、本堂には鍵が掛けられ、住職も常駐の老婆も不在の様子。
車庫に住職の車が駐まっているのを見たHは、庫裏の様子を見に行ったが、「いないみたい」と戻り掛けながら、「車のエンジンが掛かってるよ」と言うので、私も遠くから運転席を見るも、誰も乗っていない。人の気配も感じないので、きっと車内を冷やしているのだろうと思い、「奥にいるんじゃないの」と答えて、墓地方面にはいないだろうかと目で探した。
するとHは、「誰か乗っている」と言い、車に近づいて戻り、怪訝そうな表情で「住職じゃないみたい」と言う。「関係者だろうから聞いてみれば?」と答えると、もう一度、車の後方からそろそろと近づき、運転席をそっと覗くと、不安そうに戻り、「もういいよ。お墓参りしよう」と言う。
「車の廻りをウロウロして声を掛けなかったら失礼だよ」と私が促したので、Hは渋々、車の運転席に再度近づいて、大きな声で「すいません!」と声を掛けた。
私は運転席から直接見えない、小屋の影にいたのだが、Hが怯えたような表情で、「エンジンが止まったけど、全然動かない。おかしいよ」と言うので、運転席を覗いて凍り付いた。
すぐに、「いいからこっち来て!」とHを呼び、その場を離れた。
その表情は、具合が悪いとか、ぼけているとかでなく、目をしっかりと見開いたままで前を向き、微動だにしない、血の気のない青白い顔で、どう見ても死人の様だった。
不安を払拭するように、「お墓参りしよう」と言ったが、墓地へ足を踏み入れた途端に、違和感を覚えた。
やはり、これは何かおかしい。
Hもすぐに感じたようだった。
※写真は8月27日のR寺墓地。墓誌を判読を出来ないように一部加工。<次回に続く>



