『マーケティング』ではない戦略(Apple) | マーケティングブログ@Arty-CO 

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みなさまこんにちは。
 
1月がアッというまに行ってしまったのを実感して、
始まったばっかりの2月も逃げる 3月も去るのか?
と恐怖におののいているArtyマーケティング担当です。
 
 
さて、今日は『本』からちょっと離れて、書いていきたいと思います。
ちょっと広い目の『概論』っぽいお話です。
 
 
マーケティング戦略、特に『ブランド戦略』の話題で、必ずと言っていいほど出てくるのが、おなじみAppleです。
 
商品はもちろん、前CEOのスティーブ・ジョブズのカリスマ性など、その方面の話題には事欠かない状況が続いていました。

ジョブズさんは、基本的にAppleのすべてに関与し、すべてをコントロールしていた
といわれていますが、一方で、いわゆる『マーケティング』という言葉を嫌っていたと言われています。
 
 
どこまでホントなのかは不明ですが...
 
一般に『マーケティング』とは、まず消費者の
【ニーズがあるところへ自社の価値を提供する。という『マーケットイン』の考え方】
が少なからず含まれています。
 
ジョブズは、この『提供する』を、
少なからず『(強制的に・強引に)売り込む』に近いモノ...
と考えていた(感じていた)。
 
というのが、話のポイントです。
 
 
Appleでは、
【まずジョブズがいいと思ったものを徹底的に作り上げるという『プロダクトアウト』の考え方】
が徹底されており、併せてその根本となる(ジョブズの思う)商品のすばらしさ(≒商品への熱い想い)をいかに伝えるか?という4Pでいうところの『プロモーション』がポイントになっているように感じます(もちろんもっと根っこの『価値観』をどう商品に落とし込むか?という『プロダクト』の部分も、なのですが)。
 
 
『価値』は、『機能的価値』と『情緒的価値』に分類されます。
 
データ・数値で表せる『機能的価値』ではなく、『情緒的価値』を高めることが他社との差別化(ブランディング)につながるといわれていますが、そこにとどまらず、先述の徹底した『プロダクトアウト』の考え方と組み合わさっていたこと(それによって『ジョブズ(の価値観)≒Apple(の商品)』がうまくつたわる状態になっていたこと)が、Appleの『強さ』のポイントだったのかな...と感じます。(だからジョブズを失ったAppleは...なのですが)
 
なかなかどこでも同じようにマネることは難しいと思いますが(そもそもマネるのがいいのか?マネる必要があるのか?という議論もあるでしょうが)、他社との要らぬ競合を避けるには、まず(自社・自ブランドにとっての)情緒的価値を高めること(と、それをどう伝えるか?伝わる状態にしておくか?)がひとつの方法ではないでしょうか。
 
 

これがいい!と思ったら...この味がいい!と思ったら、それをどう伝えるか?そのまま?ジャム?