2006年7月17日(祝) 川村記念美術館
(パウル・クレー展は2006年8月20日まで)
遠い。神奈川県にある私の家から千葉県の佐倉市まで、とにかく遠い。佐倉駅に着いてからも遠い。佐倉駅から美術館まで無料送迎バスが出ているのだが、30分おきにしか出ていない。電車の乗り換えを1度間違えて、予定よりも約15分遅れて1時02分に佐倉駅に着いてしまった私。当然バスは行った後。遠路はるばるやってきたのに、あと28分待てっていうの??? しかもその日は雨。・・・仕方なく自腹でタクシーに乗る。つーかさ、ウエブサイトには佐倉駅のことしか書いてなかったけど、タクシー使うなら途中の物井とか四街道からの方が近いんじゃない? いらいらしながらタクシーを降り、大枚2500円を支払う。一応窓口のチケット売りのおばさんに「ホームページには書いてなかったけど、駅から車なら物井とかからの方が近いんじゃないですか」と悔し紛れに言ってみる。しかし、おばはんはイヤな顔をして「佐倉の方が急行も止まりますし・・・それに、バスは無料で走らせてるんですから」って。しかもその後さらに「無料なんですよ」と繰り返した。それって・・・「貧乏人は黙ってろ」ってこと? あのねえ、勘違いしないで。私は川村記念美術館に来たかったんじゃなくて、「パウル・クレー展」を見たかっただけなの。上野や渋谷で展覧会をやってくれるなら、その方が時間的にも金銭的にもよほどいいのである。
さて美術館。敷地が異様にだだっぴろい。池には数羽の白鳥の姿が。なんと優雅な・・・。館内にはそこそこの数の客。でも平日は客なんてこないんだろうなあ。どうせなら金土日祝日のみの開館にしてその分、無料バスの運行を15分おきにしたら?とまだ根に持ってる私。いらいらしながら展示室へ。常設展示を見てからじゃないと企画展示には行けない構造になってる。まあでもロスコルームも楽しみだしね・・・と深呼吸し、気を落ち着ける。レンブラントにマレーヴィチ、ピカソ、シャガール、エルンスト、ジャクソン・ポロック・・・いろんな作家のものが1点ずつ。パンフによるとコレクションの特色は、「20世紀美術を中心としながら、17世紀オランダのレンブラント、印象派からピカソ、シャガール、日本の屏風絵まで」・・・よくわからない。要するに市場に出て買える有名作家のものはとりあえず収集しとくって感じか。
楽しみにしてたロスコ・ルーム。照明が暗い。作品保護のためだろうが、ロスコの作品の最大の見所である色彩がよくわからない。10年くらい前、ニューヨークだったかなあ(カナダだったかも)の美術館で、たまたまロスコの作品に遭遇した。明るい部屋で見たロスコは本当に美しかった。画面に塗られた二つの色の境目が、どこまでも溶け合っていくような感じがして、それで私はロスコのファンになったのだった。しかし、この照明ではかろうじて赤と緑らしき色が使われてることがわかるだけで、その溶け合うような色合いがわからない。それでもしばらく眺めてみる。暗がりに浮かぶ赤。ロスコの楽しみってこういうことだったの・・・? 新しい鑑賞の仕方を学んだような気もするが・・・ロンドンのテートモダンでもそういう展示の仕方なのか。鮮やかな色が見たかったのになんだか残念。
さて、いよいよパウル・クレー。
パウル・クレーの作品って、かわいいんだよね。音楽にも才能があったことは画面からにじみ出るリズム感でよくわかるけれど、なんかすごくユーモアがあって色彩の趣味がよくて、人物の表情なんかもマンガみたいでかわいい。戦争やナチスの影響で暗いタッチの絵も描いているけれどね・・・。黒い背景に街の華やかな風景(夜景)を描いた作品が好き。地の黒にカラフルな色が映える。結構作品数も多く、チケット販売所のおばはんにイヤな思いをさせられたことも忘れ浮き浮きと見て回る。カラフルな木々の間に牛?(犬?ラクダ?)と思われる動物がいる作品。よ~く見ないと動物がいるってわからないんだけど、あっなんかいる!と気づくと、とたんに画面が生き生きとする。「いかれてる」ってタイトルの、酔った人を描いた作品もユニーク。普段あまり作品のタイトル覚えていられないんだけど、これはタイトルがいい。でも一番好きだと思ったのは、意外にも、あまりクレーらしくない、植物を描いた作品。青やピンクの中間色を使って画面一杯に描かれていて、印象的だった。あんなの家に一枚あるといいな。柔らかな色合いにリズム感あふれるユニークな作風。なんだかとても癒される。欲を言えば、天使とかもっといろんな作風を見たかったのだけれど、まあ満足して美術館を出る。
あっ、そういえばロスコと並び川村美術館の目玉であるフランク・ステラは? 受付のお姉さんに聞くと「本来は、今、クレー展をやっている部屋にステラの作品を置いているんですが、今はクレー展なので・・・」とのこと。う~ん佐倉まで来たのに・・・
ミュージアムショップを軽く覗いて(行きにタクシー代を使ってしまったので、クレー展のカタログ買えず・・残念!)、美術館を出た後はレストランへ。店内はそこそこきれいでまあ好感が持てる。が、明らかに従業員の人数が足りてない。席は空いているのに、手が回らず、入り口でかなりの人がウエイティング。土日でしかもクレー展なんだよー増員しようよ・・・。席につくと、オーダーを取ってもらうために、ホントにたまにしか通りかかってくれないウエイトレスを必死で捕まえる。有頭エビフライにもかなり心ひかれたけれど、ここは黒豚のハンバーグを注文。意外や意外、ハンバーグはとてもおいしかった。なぜか刻んだ椎茸がはいっていたけれど、それもいい隠し味に。パンも、本当に意外だったのだが、ちゃんと温めて出してくれて、おいしかった。
帰りがけに、レストランに併設されたショップに寄る。オリーブオイルを使ったバス用品や輸入品のお菓子とかお茶がおしゃれにならんでいる。品揃えが謎・・・なんでこんな自由が丘の雑貨屋さんみたいなものを? 地元の特産品とかないのかなあと探してみると、ポン酢とスモークチーズとおみそとお酒があった。そこでポン酢とチーズを購入。
帰りは「無料」送迎バスに乗って帰る。満席に近い。やっぱり土日は増発してほしい。ホント、来る方も大変なんですよ・・・佐倉駅に着くとほっとため息。あ~ここからまた神奈川まで帰るのか~
川村記念美術館外観・・・雨でよくわかりませんね・・・
(パウル・クレー展は2006年8月20日まで)
遠い。神奈川県にある私の家から千葉県の佐倉市まで、とにかく遠い。佐倉駅に着いてからも遠い。佐倉駅から美術館まで無料送迎バスが出ているのだが、30分おきにしか出ていない。電車の乗り換えを1度間違えて、予定よりも約15分遅れて1時02分に佐倉駅に着いてしまった私。当然バスは行った後。遠路はるばるやってきたのに、あと28分待てっていうの??? しかもその日は雨。・・・仕方なく自腹でタクシーに乗る。つーかさ、ウエブサイトには佐倉駅のことしか書いてなかったけど、タクシー使うなら途中の物井とか四街道からの方が近いんじゃない? いらいらしながらタクシーを降り、大枚2500円を支払う。一応窓口のチケット売りのおばさんに「ホームページには書いてなかったけど、駅から車なら物井とかからの方が近いんじゃないですか」と悔し紛れに言ってみる。しかし、おばはんはイヤな顔をして「佐倉の方が急行も止まりますし・・・それに、バスは無料で走らせてるんですから」って。しかもその後さらに「無料なんですよ」と繰り返した。それって・・・「貧乏人は黙ってろ」ってこと? あのねえ、勘違いしないで。私は川村記念美術館に来たかったんじゃなくて、「パウル・クレー展」を見たかっただけなの。上野や渋谷で展覧会をやってくれるなら、その方が時間的にも金銭的にもよほどいいのである。
さて美術館。敷地が異様にだだっぴろい。池には数羽の白鳥の姿が。なんと優雅な・・・。館内にはそこそこの数の客。でも平日は客なんてこないんだろうなあ。どうせなら金土日祝日のみの開館にしてその分、無料バスの運行を15分おきにしたら?とまだ根に持ってる私。いらいらしながら展示室へ。常設展示を見てからじゃないと企画展示には行けない構造になってる。まあでもロスコルームも楽しみだしね・・・と深呼吸し、気を落ち着ける。レンブラントにマレーヴィチ、ピカソ、シャガール、エルンスト、ジャクソン・ポロック・・・いろんな作家のものが1点ずつ。パンフによるとコレクションの特色は、「20世紀美術を中心としながら、17世紀オランダのレンブラント、印象派からピカソ、シャガール、日本の屏風絵まで」・・・よくわからない。要するに市場に出て買える有名作家のものはとりあえず収集しとくって感じか。
楽しみにしてたロスコ・ルーム。照明が暗い。作品保護のためだろうが、ロスコの作品の最大の見所である色彩がよくわからない。10年くらい前、ニューヨークだったかなあ(カナダだったかも)の美術館で、たまたまロスコの作品に遭遇した。明るい部屋で見たロスコは本当に美しかった。画面に塗られた二つの色の境目が、どこまでも溶け合っていくような感じがして、それで私はロスコのファンになったのだった。しかし、この照明ではかろうじて赤と緑らしき色が使われてることがわかるだけで、その溶け合うような色合いがわからない。それでもしばらく眺めてみる。暗がりに浮かぶ赤。ロスコの楽しみってこういうことだったの・・・? 新しい鑑賞の仕方を学んだような気もするが・・・ロンドンのテートモダンでもそういう展示の仕方なのか。鮮やかな色が見たかったのになんだか残念。
さて、いよいよパウル・クレー。
パウル・クレーの作品って、かわいいんだよね。音楽にも才能があったことは画面からにじみ出るリズム感でよくわかるけれど、なんかすごくユーモアがあって色彩の趣味がよくて、人物の表情なんかもマンガみたいでかわいい。戦争やナチスの影響で暗いタッチの絵も描いているけれどね・・・。黒い背景に街の華やかな風景(夜景)を描いた作品が好き。地の黒にカラフルな色が映える。結構作品数も多く、チケット販売所のおばはんにイヤな思いをさせられたことも忘れ浮き浮きと見て回る。カラフルな木々の間に牛?(犬?ラクダ?)と思われる動物がいる作品。よ~く見ないと動物がいるってわからないんだけど、あっなんかいる!と気づくと、とたんに画面が生き生きとする。「いかれてる」ってタイトルの、酔った人を描いた作品もユニーク。普段あまり作品のタイトル覚えていられないんだけど、これはタイトルがいい。でも一番好きだと思ったのは、意外にも、あまりクレーらしくない、植物を描いた作品。青やピンクの中間色を使って画面一杯に描かれていて、印象的だった。あんなの家に一枚あるといいな。柔らかな色合いにリズム感あふれるユニークな作風。なんだかとても癒される。欲を言えば、天使とかもっといろんな作風を見たかったのだけれど、まあ満足して美術館を出る。
あっ、そういえばロスコと並び川村美術館の目玉であるフランク・ステラは? 受付のお姉さんに聞くと「本来は、今、クレー展をやっている部屋にステラの作品を置いているんですが、今はクレー展なので・・・」とのこと。う~ん佐倉まで来たのに・・・
ミュージアムショップを軽く覗いて(行きにタクシー代を使ってしまったので、クレー展のカタログ買えず・・残念!)、美術館を出た後はレストランへ。店内はそこそこきれいでまあ好感が持てる。が、明らかに従業員の人数が足りてない。席は空いているのに、手が回らず、入り口でかなりの人がウエイティング。土日でしかもクレー展なんだよー増員しようよ・・・。席につくと、オーダーを取ってもらうために、ホントにたまにしか通りかかってくれないウエイトレスを必死で捕まえる。有頭エビフライにもかなり心ひかれたけれど、ここは黒豚のハンバーグを注文。意外や意外、ハンバーグはとてもおいしかった。なぜか刻んだ椎茸がはいっていたけれど、それもいい隠し味に。パンも、本当に意外だったのだが、ちゃんと温めて出してくれて、おいしかった。
帰りがけに、レストランに併設されたショップに寄る。オリーブオイルを使ったバス用品や輸入品のお菓子とかお茶がおしゃれにならんでいる。品揃えが謎・・・なんでこんな自由が丘の雑貨屋さんみたいなものを? 地元の特産品とかないのかなあと探してみると、ポン酢とスモークチーズとおみそとお酒があった。そこでポン酢とチーズを購入。
帰りは「無料」送迎バスに乗って帰る。満席に近い。やっぱり土日は増発してほしい。ホント、来る方も大変なんですよ・・・佐倉駅に着くとほっとため息。あ~ここからまた神奈川まで帰るのか~
川村記念美術館外観・・・雨でよくわかりませんね・・・
