★写真展レポート★
神田壮亮さんの写真展「西貢歓楽」 は、「時代の変化」を写真でどう捉えるかを考えさせてくれる内容です。

1975年、ベトナム戦争が終結してからのベトナムは驚くほどのスピードで発展していきます。
神田さんは、その変化を日本の高度経済成長期とどこか重なると感じたそうです。

神田さんは、1997年と2007年、異なる時代のベトナム・サイゴン(ホーチミン市)の光景を撮影しました。
2つの時代の写真を並べて展示することで、街や人の変化が自然と見えてくる構成になっています。
建物や看板、服装といった細部の違いは、写真好きなら思わず見入ってしまうポイントです。
ピクトリコプロペーパーを使用したプリントも注目です。

展示で印象的なのは、モノクロとカラー写真を並べていることです。
色がないことで際立つ形や光、そしてカラーによって伝わる情報量。
その対比が、単なる「昔と今」ではなく、時間の流れそのものを感じさせてくれます。
表現手法の違いが、時代性と強く結びついている点も、写真表現を学ぶ視点で見ると興味深いところです。

急速に変わる社会の中で生きることは大変なこともありますが、写真に写るベトナムの人々は驚くほど明るい表情を見せています。
記録としての写真と、感情を伝える写真の両方の魅力を、あらためて実感させてくれる展示でした。

神田さんが展示写真と一緒にセルフポートレートを撮ってくれました。

■神田壮亮写真展 「西貢歓楽」
開催期間; 12月20日 (土)まで (入場無料)
※写真展はやむ得ず、中止・変更させていただく場合があります。
会場 : ピクトリコショップ&ギャラリー
(営業時間 火曜日~土曜日 11:00~18:00 (定休日 日・月)
〒130-0015 東京都墨田区横綱1-2-16 両国ガイヤビル 国技館前 5F フリーダイアル:0120-268-709
HP: https://www.pictorico.jp/shop/
■アートツリー出版社の投稿できる写真雑誌『PHOTOSAI』ではギャラリー訪問記を連載しています。
