現在、シャネルネクサスホールで開催中のフェイイ ウェンとパン カーの2人展『Borrowed Landscapes』を観てきました。



 最初に。シェネルネクサスホールは模様替えしたんですね。いつもとエレベーターが違うのでとまどいました。ホール自体は変わってないそうですが、外光もとりいれた開放感のあるすペースに生まれ変わっています。

 この広々としたスペースで展示される作品は、フェイイ ウェンさんは写真作品、パン カーさんはステンドグラスのような作品です。



 ウェンさんの作品は主に自然の植物や水の流れを美したモノクロ作品で、



 逆にパンカーさんの作品はアニメのキャラクターみたいなものも入り交じるカラフルな作品と好対照になっています。



 タイトルの『Borrowed Landscapes』とは「借景」のこと。まわりの環境も景色として取り込む手法のことです。本展ではパン カーさんがウェンさんの作品を借景として取り込んでいるようにも見えますし、新装なったネクサスホール自体を借景にしているようにも思えます。

 お二人はともに1990年代生まれ。中国で言う90後世代です。いわゆる改革開放政策の後に生まれた世代ということですね。海外留学経験があるのも共通しています。これはやはり中国では海亀族と呼ばれています。中国と海外の両方にまたがる文化を経験してきた層なのです。作品もどこの国ということではなく、今の時代の今の世代に通じる感性を感じます。

シャネル・ネクサス・ホール
『Borrowed Landscapes』
フェイイ ウェン|パン カー 二人展
は7月15日まで開催中です。
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