現在、東京・有楽町のSusHi Tech Squareで開催中の「都市にひそむミエナイモノ展」を観てきました。

 最初に解説をしたほうがいいでしょう。本イベントの主催者は東京都です。都が「持続可能な新しい価値」を推進する取り組みとしてSusHi Tech Squareを開設した、という図式です。

 一言で言えば「ミライの東京」を想像・創造する展覧会です。といっても中身はそんなに難しいものではなく、子供にもわかりやすい体験型展覧会となっています。


gluon + 3D Digital Archive Project

《Metabolisms Quantized》
 例えばこの作品は名建築をデジタルアーカイブとして残そうというプロジェクトだそうです。大画面では架空の世界の中でアバターを操作することができます。もっとも私が操作したところでは自由にあっち行ったり、こっち行ったりできなかったんですが。


Tomo Kihara & Playfool

《How(not)to get hit by a self-driving car》
 カメラが捉えた画像をAIが瞬時に分析し、衝突回避する。そんなことがあたり前になりつつあります。しかし、AIは誤りを起こさないのでしょうか。

 本作品はAIの目をくぐり抜けて横断歩道を横断し、ゴールにたどり着く、というゲームです。子どもたちがこぞって挑戦していました。

 子どもたちの想像力は豊かで、匍匐前進したり、服で姿を隠したり、道路のコーンを隠れ蓑にしたりと、あらゆる手でAIの目をすり抜けます。結果、多くの子供が無事ゴールインしていました。AIも子供には勝てない?



平野真美《蘇生するユニコーン》
 ユニコーンはもちろん空想上の生物です。平野さんはユニコーンを人工的に造り出し、蘇生しようと試みています。いつかこのユニコーンが目を醒ます日が来るのでしょうか。それはひょっとしたら人類最後の日かもしれません。

 中央にはプレイグランドがあり、本や漫画、おもちゃが用意されています。大友克洋さんの漫画「AKIRA」などが無料で読めます。チラ見ですが山田胡瓜さんの「AIの遺電子」が面白かったです。スマホが充電できるコーナーもあります。お子様づれも気軽に訪れることができるでしょう。

 それにしてもSusHi Techって意味不明ですよね。読み方もわかりません。Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyoの略だそうです。読み方はスシテックですが、どう考えても「寿司テック」ですよね。作品名もやたら英語が多いのが気になります。きちんと日本語で伝えることを考えるべきではないでしょうか。
SusHi Tech Square
「都市にひそむミエナイモノ展」は3月10日まで開催中です
240207