ワタリウム美術館が劇場空間になりました。現在開催中の「梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ」です。
本展は何から何まで変わっています。日時指定予約制なのですが1回あたりの人数がわずか6人です。参加者は時間になるとキャストに案内されて4階から順にワタリウム美術館を巡るツアーに出発するのです。
さらに本展は梅田さんが制作した作品を見る展覧会ではありません。もちろん制作されたものもあるのですが、本展の主役はマリオ・ボッタが設計したワタリウム美術館そのものです。このツアーはワタリウム美術館の時間と空間を巡る旅なのです。
これ以上はネタバレになるので、詳しい説明は避けます。ただ普段は入れない場所に入り、普段は締め切られた所が開放されます。私は開館当初から何度もワタリウム美術館を訪れていますが、えーこんなところがあるの!という驚きと発見が満載です。
途中、キャストの方が「みなさんはこれから船出を迎えます、行ってらっしゃい」的な説明をします。一体この人は何を言っているのだろう、と思っていると、本当に船が出港して鑑賞者は手を振って船出をすることになるのです。何を言っているのかわからないと思いますが、そういうツアーなのです。
さらにさらに会場がワタリウム美術館+空地となっています。「空地」とは???その謎はぜひ体験してみてください。
ワタリウム美術館
「梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ」は1月28日までです。なお1期(1月14日まで)と2期(1月16日~1月28日)に分かれていて、内容が変わるそうです。ぜひ2期も行ってみたいものです。
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