現在公開中の映画「ジョン・ウィック コンセクエンス」を観てきました。

 裏社会の掟を破り、世界中の殺し屋から追われる身となったジョン・ウィック。果たして彼に安息の時はやってくるのか・・・。

 全世界のジョン・ウイックファン待望のシリーズ第4作がやってきました。しかも今回はドニー・イェンと真田広之というアクション界のレジェンドが豪華参戦です。。これはもう期待しかありません。

 と書きながら実は見ようか一瞬迷ったんですよねー。上映時間が169分もあるからです。最近のハリウッド超大作は長時間化が進んでいるとはいえ、ゆうに3時間近くあります。そんなに長くて弛んだりしないのか、そもそも膀胱は持つのか心配になりました。

 しかし実際に鑑賞してみて、その心配はまったくの杞憂でした。3時間怒涛の展開で緩むことも弛むこともありません。この種のシリーズものは作られるごとに決まってシリーズ最高傑作と呼ばれるものです。私は過去3作も見ていますが、シリーズ最高傑作と言ってもよいと思います。

 この要因はもちろんドニー・イェンと真田広之の参戦にあります。今までひたすらジョンの孤独な戦いだった物語に二人の存在がドラマに厚みをもたらしています。

 またよくあるアクション映画と違い、派手な演出とか見栄えのするアクションがないのもいいところです。ひたすら地道に肉弾戦が続くのです。にも関わらずクライマックスシーンはアクション映画の歴史に残る卓越した演出になっています。

 元々本作はインディーズ映画として出発しました。第一作は予算が足りず、キアヌ自身が出資してようやく完成にこぎつけたぐらいです。まあそれも無理はありません。ひたすら殺しあうだけの映画なのですから。映画としての完成度は高いのですが、老若男女に勧められる映画ではありません。

 原題は「John Wick: Chapter 4」なのですが、邦題にはコンセクエンスというサブタイトがついています。何でも4が日本語では死を意味するから避けたとか。コンセクエンスとは報いという意味です。実際に映画の中でもセリフとして何度か登場するのでご確認ください。

 私はIMAXで見たのですが、特に音響がアタマからど迫力で心臓に悪いほどでした。それが怖くなければ、是非音のいい劇場でご覧になることをお勧めします。
230925