昨日、Zepp Hanedaで開催されたCoccoさんのライブ『Cocco 25周年ベストツアー2022 ~其の1~』を観てきました。

 6月に行われた『Cocco Live Tour 2022 “プロム”』は近作2作のアルバムからの選曲が中心でした。それはそれで“今”のCoccoさんが楽しめてよかったのですが、Coccoさんご本人も曰く「サービス精神のかけらもないセットリスト」。それから数週間して発表された今回のツアーはタイトルが表すように「ベスト盤」という触れ込みです。これはもう行かなくてはいけません。

 オープニングは「強く儚い者たち」。最初にこれを持ってきた時点で「ベスト」の“本気”を感じました。これはもう最初から全開でやるぞ、という合図みたいなものです。そのセットリストはこうです。

強く儚い者たち
カウントダウン
雲路の果て
樹海の糸
遺書。
晴れすぎた空
星に願いを
風化風葬
やわらかな傷跡
有終の美
BEAUTIFUL DAYS
お望み通り
Raining
海辺に咲くばらのお話
藍に深し
焼け野が原
潮満ちぬ
哀想歌
羽根 〜lay down my arms〜

 もう名曲、代表曲の数々です。まさにベスト盤。ツアータイトルに偽りはありません。ファンとしては涙なくして聞けません。

 このセトリを2時間ほぼぶっ通しで演奏されてました。休みなし、曲紹介なし、MCなし、果ては恒例のメンバー紹介も、最後の舞台挨拶もなしです。つまり制限時間の中で目一杯曲を詰め込もうと言う趣向です。これもサービス精神のひとつということです。

 Coccoさんのコンディションも素晴らしく、声量・声のハリ・伸び、すべてが最高でした。もちろんバンドのメンバーも抜かりはありません。

 何よりも素晴らしいのは、ヴォーカルもバンドも限界に近いフルボリュームだったことです。やはりCoccoさんのライブはこうでなくてはいけません。どれだけヘヴィな圧だったかというと終演後、iPhone+iPodsでCoccoさんの歌を聞いたら、ふだんの半分ぐらいの音量にしか聞こえなかったことです。それだけ耳が圧にやられていたのです。

 今年は大みそかのCOUNT DOWN JAPANにも出演が決定しているCoccoさん。これからも素晴らしい歌声を聞かせてほしいものです。

 そして25周年おめでとうございます!ありがとうございました!
221124