シェルター・セラさんをお迎えしての



7/16 サッポロ・アート・トークvol.5




今回もまた、19:30~21過ぎまで予定をオーバーして


セラさんの熱弁をたっぷりご堪能いただきました。


次からは、どんなに遅くとも21時には終了、


早ければ20時30分くらいに終わるよう仕切りたいと思っています。




まず、セラさんの生い立ちから現在までを一気にお話いただき、


ヒッピーの弁護士を父を持ち、双子の弟としての人生、


16歳までテレビのない生活をしてきたこと、スケボーに親しんでいた話、


もちろん、叔父のリチャード・セラの影響も少なからずあったことでしょう、


幼い頃から世界中を旅してきたことが、今の創作活動に大きな影響を与えていることを伺いました。


その辺の旅の話もじっくり聞きたかったのですが、、、


セラさん、しゃべる、しゃべる、トークが止まらず作品解説へ





NYに移り住んでから、ストリート・カルチャーのアーティスト達と


作品を発表するようになり、


彼の作品のテーマは、記号、価値、文化、サイン、シンボル、象徴、など


人が生活しているうえで無意識に影響を受け続けていることに対して、


ちょっと、視点を変えて、「グローバリズムってどうなの?」


という問いかけを投げかけてくれています。




レクチャーのあとは、質疑応答にはいり、


いくつかの質問をしている間に、彼が日本に来て不思議に思ったことは、


「なぜ、日本人は信号が赤信号だと、車がきてなくても、立ち止まっているんだ?」ということらしく、


僕としては、もう農耕民族になった時から連綿と続く意識であり、明治以降の近代化、


軍国主義による教育、神はいなくとも世間がいる村社会、などなど


一口には語りつくせない根深い問題意識だと思い、それについて議論したかったのですが、


あえなく時間切れ


そのほかにも、NYで個展をひらくために必要なこと、リチャード・セラの話など


色々と興味深い貴重なお話をしてくれました。





シェルター・セラさんはじめ、通訳の方、


「FIVE ENERGY」 の中嶋さんと中島さん


宣伝・広報・協力してくれた皆様、


ご来場いただいたたくさんの方々、ありがとうございました。




ちなみに、シェルター・セラさんは


「FIVE ENERGY」 ~5人の作家によるFIVE ENERGY の名に於ける5つの個展~


(7/17~7/29  アートスペース201 札幌市中央区南2条西1丁目7-8 山口中央ビル 5・6F)


に出品されています。彼の生の作品も是非、ご高覧ください。




また、SAT サッポロ・アート・トークではないのですが、


来週 7/24 木曜日 CAI02 で


昨年、「第52回 ベネチアビエンナーレ国際美術展」 日本代表として招待され、


現在世界の注目を集める岡部昌生氏と、


世界各地をまたにかける活躍をし、日本を代表する前衛陶芸家のごっつい鬼才、


鯉江良二氏によるトークショーがあります。


大ベテランともいえる二人の熱き芸術談義、ぜひおしかけてください。