劇団四季 俳優 新庄 真一 FILE No.83 ART STYLE SHIGA | ART STYLE SHIGA(アートスタイル滋賀)

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「滋賀には魅力的なアーティストがたくさんいる。
この素敵な事実をみんなに伝えたい」、そんな想いで始めた"アートスタイル"。
ミュージシャンやモデル、俳優、お笑い芸人、芸術家、建築家など幅広いジャンルのアーティストをご紹介。

作品や役柄を信じて、今の自分を素直に表現していきたい。

 

 

 6/12(土)、ひこね市文化プラザで上演される『劇団四季ソング&ダンス 55ステップス』。新庄真一さんは、この舞台にダンサーとして出演している。草津市出身の新庄さんが舞台俳優を目指すようになったのは、中学3年生の時。テレビで劇団四季の『ライオンキング』の映像を目にし、実際に舞台を観てみたいと思ったのがきっかけだった。「自分でチケットを買って、初めて劇場で舞台を観ました。すると、観劇の最中から“踊ってみたい!”という気持ちが込み上げてきて。それで高校進学後にダンススクールに通い始め、それからはほとんど毎日バレエやジャズダンスのレッスンを受けていました」。


大学卒業後、自分を舞台の世界に導いた劇団四季のオーディションを受け、2008年に研究生として入所。『むかしむかしゾウがきた』『ウェストサイド物語』など、さまざまな作品に出演した。ロングラン公演が多い四季では、同じ役、同じパートを長期間演じ続けなければならない。そうした状況の中で新庄さんが意識しているのは“いつもゼロになること”だという。
「上手くやろうとしても出来ないので、作品や役柄を信じて、今の自分を素直に表現するように努力しています。そのためにも、日頃から他の舞台や映画、音楽や文学、絵画など、ジャンルに関係なくいろいろな芸術に触れるように心がけています」。


『ソング&ダンス 55ステップス』は、劇団四季の歩んできた足跡を、代表的なミュージカルナンバーなどにのせて歌とダンスで表現するエンターテイメントショー。一つの舞台のなかで『キャッツ』『オペラ座の怪人』『美女と野獣』などいろんな作品、いろんなシーンが展開する、四季の中でも異色の作品だ。
「シーンによって表現することが異なるので、短い時間で気持ちを切り替えたり、表現するのが本当に難しいです。日々精進しています。さまざまな役を演じられるのは幸せなことですが、一番の喜びはお客様の笑顔や拍手をいただいた時ですね」。


この作品の根底にあるテーマは「出会い」。新庄さんにとって、運命の出会いは何だったろう。
「運命の出会いかどうかわかりませんが、やはり舞台との出会いが人生において一番大きな出会いだったと思います。もちろん、家族や先生、友人、すべての出会いに感謝しています。これからもいろんな役に挑戦し、たくさんの人に舞台の楽しさを届けていきたいです」。 そう語る新庄さんが滋賀の皆さんにメッセージを贈ってくれた。「『55ステップス』は、四季の作品をご覧になった方にも、一度もミュージカルをご覧になったことのない方にも楽しんでいただける作品です。ぜひ劇場にお越しください!」


滋賀公演の会場は、新庄さんが学生時代、バスや電車に乗り継いで四季の舞台を観に来ていた場所。舞台を夢見た少年は、舞台俳優としてこの会場に帰ってくる。

 


【プロフィール】
草津市出身
2008年 劇団四季 研究所入所


<主な出演作品>
2008年 「むかしむかしゾウがきた」
2009年 「ソング&ダンス 55ステップス」「ウェストサイド物語」
2010年 「ソング&ダンス 55ステップス」