ってことで続き
Ark Royalが終わり、いよいよ次はSAISEIGAの出番
先日の渋谷CYCLONEワンマン（ふんわりレポはコチラからどうぞ）をソールドさせ、勢いにRIDE ONしてる彼女達
赤坂Reny/恵比寿リキッドルーム超えの最長不倒を記録したこのライブ終了後の一発目
アルバム発売/リリースツアーも発表された彼女達の今後を占う意味でも非常に大事なステージと言える
そう、そして今回俺的にこのイベントには裏テーマがある
ワイサイは遠征！と断罪するレベルで移動しない勢の俺がはるばる柏まで来た理由。。。それは。。。
そう、界隈のスーパードラマー達が一堂に会したイベントだったからだ
SAISEIGAでへばりつくようなビートも会得したバランス型ドラマーの桐子ちゃん
関西のレギュラーグリップ現人神 鬼神Kegoiさん
三度の飯よりビールが好き シャープなカミソリドラミングが信条のアサヒスーパードライ
この2人と1本が一度のイベントに出揃うのは、夏休みの仮面ライダー映画likeなマルチバース的エモさに溢れている
ということで、今回のライブをうっかり3人のスーパードラマーに着目しながら、振り返りたいと思う
ってことで、まずはそのSAISEIGA
幕が上がると、今までの「芽」ではなく、新SE（おそらくニューアルバム1曲目の「火花」）が流れ出す
これまたPANTERA的グルーヴの重量級SEで否応なくテンションが上がる
メンバーが次々とステージイン
リーガンはサイド3mmにした俺よりもカリカリに刈り上げている
あれは1㎜仕様だ（推定）
女子では夏木マリかリーガンしか乗りこなせないヘアスタイルだが、それが抜群にカッコいいのが今のリーガンなんだよな
そんなことを考えてたら、1曲目に放たれたのはなんと「CHAOTIC」
彼女達のライブトッパーチューンはほぼ確実に「RIDE ON」か「GO ON！」の2択だっただけに、かなり意外な選曲だ
とは言え、アルバムでも屈指の扇情力を誇るこの曲が怒頭に来ることに何の不安もない
会場に拠る部分は未だあれど、前回ライブから声出しを解禁した彼女達
掛け合いの多いこの曲はまさにこの状況にうってつけと言えるだろう
リーガンのクリーンサビから始まるライブも乙なものである
つーか、柏Thumbup音良いな！
とーこちゃんのベードラとカツキングの5弦がゴンゴンに腹を抉ってきて最高に気持ち良いんやが！
非常にモダンスタイルのこの曲では、休譜を意識しつつの固いキックの連打がグルーヴの肝だと思うのだが、カツキングと縦のラインをバシッとキメながら、重戦車のように進んでいくとーこちゃんのドラミングの破壊力ときたらたまらぬ
最後はツーバス麦踏んで〆
そのとーこちゃんのカウントから間髪入れず最新シングルの「SPORTS」
会場中で曲中の至る所でタオルが回り、既にクライマックスかと見紛うばかりの盛り上がり
カツキングもギャングコーラスで煽る煽る
前も書いたような気がするが、ちょいちょい出てくるSoilwork「Figure No.5」風のリフがカッコいいんだコレ
そのリフに乗ってストンピンに歌い倒すリーガンは、JUMBLEでも着てた「あの」シャツの効果も相まって、あの頃のラップメタル勢みたいでイカしてる
とーこちゃんはどこまでも笑顔のドラミングでマジでクソかわいい
エフェクティブで意表を突くギターソロをわっくんがキめ、展開に展開を重ねた後、最後は爆走して〆
リーガンの「こんばんは」「音で貴様らを頃しにきました」という物騒で最高なMCを経て、この流れを経て、なんとなくやる気がした「DESTRUCTION」が本当に演奏される
CHAOTICで始まった時点で、この日のセットリストはややV系に寄せてくるだろうと思ったから（ハコもV系の匂いがするので）だが、このシンクロっぷりは何か良い流れの中にいるなぁ、と感じた
そう、このセトリなもんで、リーガンが最初から吠え続けているのも超グッド。。。と言うか、赤羽Renyの覚醒以来、リーガンはずっと好調を保っている。人外感のある佇まいと、デスボとクリーンどちらも強くなったヴォーカリゼイション、最近急激に女性ファンが増えたのは超分かりみというやつだ。俺のようなヲタクがあーだこーだ理屈つけて連ねた言葉を一撃で蹴っ飛ばしてくれるような問答無用のパワーがある
終始こんな顔で歌ってる
最高だ
シンコペる性急なリズムをシバキあげるとーこちゃん
捻じ込むフィルも華麗に極まり全く隙が無い
最高だ
中盤ユニゾンしながらスラップをキメるカツキング
アルバム中、TOが唯一弾き切れなかったスウィープしまくりソロを難なくクリアするわっくん
最高だ
サビでは一斉に手が上がり、会場の一体感/ボルテージも激上がり
とここまで爆アゲ曲を畳みかけた所で、いきなりハーフバラード「persona」を投入
カツキングの浮遊するようなベースラインとそれに絡むワックンのクリーントーンがいつ聞いても秀逸だ
スネアロールで徐々に盛り上げてから、踏みしめるようなドラミングでサビへ
さっきまで吠え倒していたリーガンはこの曲では噛み締めるように歌い上げる
音源には無い展開部分のデスヴォもライブならでは
デジタリックな同期から未発表曲の「MIRROR」へ
超キャッチーでシンコペった爽やかさすら感じさせる8ビートナンバー（これはとーこちゃん作曲な予感）でわっくんの空間を活かしたギタープレイがちょっと90年代V系や下北ギターロック界隈の匂いがする、「ALIVE」の発展形と捉えるべきか
今回SAISEIGA初見だった部員が「この曲が一番印象に残った」と言っていたが、ほんそれ
「Persona」と並んで最もマスに届く可能性が高い曲ポジションに躍り出た
メタル者でなくとも、この旋律は必ず刺さる
こういうルート中心のドライヴィンなベースを弾かせたらカツキングの右に出るモノはいないとすら思うくらい素晴らしい
随所にグリスを交えながら、時にカウンターフレーズを決めながら、ガンガン前のめるプレイはこの手の曲をカッコ良くするお手本のようなプレイ。是非注目して欲しい
リーガンのシャウトから雪崩れ込む起承転結の決まったギターソロが抜群にカッコいいのもポイント
フレーズにしろプレイにしろ圧倒的に多才になったわっくんもリーガン同様完全に一皮むけた感ある
「persona」と共にガンガンライブでやって欲しい、非常に強い曲だ
ライブのラストがめちゃ似合うと思うので、アルバム発売後は終盤に定着する予感
厳つい曲からハーフバラード、疾走8ビートまで縦横無尽に掛け巡るSAISEIGAに俺が抱いた感想は一つ
「マジ手がつけられねぇ。。。」
続く（続かない）
