ってことで、いよいよラスト!
出会ってから20年以上一度も見たことのなかったバンド、然れどもめちゃカッコ良くて音源はたくさん持ってたバンド。
Eins:Vierの登場である!
今も当時も皆無と言える、THE SMITHS直系のクリーントーンとアルペジオにエヴァーグリーンなメロディ、もう一つのメロディとも言えるベースラインと歌うように躍動するドラム。それらをV系で表現するというコロンブスの卵的発想で多くのファンを掴んだ彼らも1999年に惜しまれつつ解散。2011年~2013年にかけて復活し、単発的にライブを行うも再び沈黙。しかして2017年!再び復活を遂げました!
始動時の鹿鳴館を見に行く予定がチケ売り切れで敢え無く断念、涙を呑んでいた俺ですが、仕事が半ドンで終わり、ぽっかりと空いた先週日曜日に、なんとガーゴイルとの2マンが下北沢で開催との情報が!
でも横浜勤めの俺が下北沢かー。間に合うかなぁ。。。などと悩んでいたところ、公式から「きちゃいなよ」とのコメントが!ちょろい俺はやる気20000%になり、風のスピードで仕事を片付け今回のイヴェントに参加することにしたのでした笑
期待に胸を膨らませながら、待ってる俺。遂に落ちる客電!そして上がらない緞帳!
なんでや!
とか思ってたら、ステージのスクリーンには彼らの屈指の名曲「In your dream」のMVが!
これがまるまる流れました。
このMVが流れた時一斉にしゃがんで後ろの人も見えるようにしてくれたアインスファンの心遣いよ。。。
あぁ、名曲だよなぁ。なんでこんないいメロディ思いつくんだ。。。
なんて思ってるうちにMVは終了。
そして今度こそ現れるメンバー達!
イケメンか!
なんたるカッコ良さだヲイ!
40歳男の俺ですらビンビンくる佇まいである。
こりゃ女性ファンが多いワケだわ。。。
なんて思ってる中、放たれるクリーントーン。。。
あぁ、1曲目からまさかの。。。
「Dear Song」だー!
もうこの時点で俺は震えていた。
なんせTVでしか見たことのなかったあのアインスが目の前にいるのである。
適度に歪んだ音色にスイッチングしてメインリフを奏でるYoshitsuguさん。
シンプルなコードをかき鳴らしてるだけなのになんでこんなに俺の胸は震えるのか。
Hirofumiさんの歌がカットインしてきた。あぁこの声だ。。。
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俺とアインスとの出会いは多くの人がそうであったようにインディーズの名盤「Risk」である。
山口の田舎っぺ高校生(多分)であった俺がV系インディー盤など近隣のショップで買えるワケも無く、通販でBrand-Xから買ったのを今でも覚えている。(たしか黒夢の「生きていた中絶児」と一緒に買ったと思うw)
当時の多くのV系ファンの中高生がそうであったように、俺にもやはりXが神であり、LUNA SEAが絶対であった。
そんな俺が聴いたアインスのこのアルバムの第一印象は率直に言って「ハズレた。。。」だった。
スピードは遅いし、なんだか変わった声だ。歪んで激しい音、速い曲が絶対という価値観に支配されていた俺にとって、彼らのアルバムはいかんせん「地味」に聞こえた。
しかして、なけなしのお小遣いで買ったこのアルバム、そう簡単に諦めるわけにはいかないw
恐らくこのアルバムで一番激しい曲「Everything moves for me~全ては私により~」をひたすらリピートする日々が続いた。
何度も聞いているうちに動きの激しいベースラインのクールさに耳がいくようになった。続いてギターの折り重なる音のカッコ良さに気づきだす。。。そして「あれ、この歌よく聞いたらカッコ良くねぇ!?」。。。
気が付けば他の曲も大好きになり、アンサンブルのカッコ良さや引き算の美学というモノを学んでいた。
そう、アインスフィアは俺に音の新しい楽しみ方を教えてくれた先生だったのだ。(後にUKロックに傾倒していったのは彼らの影響があったと思う)
「In your dream」に至るまで、ひたすらゴシカルでダークな色彩の曲が続くこのアルバムの美学は、未だにV系の歴史の中で異彩を放ち続けながら1mmも色褪せることはない。ただただ至高の1枚である
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とまぁ、なぜかカットインされた俺の気持ち悪い自分語りは限りなくどうでもよくて、名曲「Dear Song」は感動と余韻を残してフィニッシュ!
今回のツアーでは1曲目に演ったことはなかったと思われるこの曲、おそらくアインスで最も有名なこの曲をトッパーに持ってきたのはイヴェントならではか。
続いては、浮遊感に満ちたLunaさんのベースにディレイ掛かったYoshitsuguさんのギターサウンドが絡む。メジャーデビューアルバム「WALK」のトッパーで、ライブの1曲目定番でもある「Not saved yet」である。
この曲では「Risk」にあったダークな色彩は影を潜め、穏やかで嫋やかな景色を描き出す。
「いまだ僕すくわれず________」
「いまだきみすくわれず________」
感傷的になる歌詞だが、コーラスは超キャッチーで一発で耳に残る。
彼らの曲は、聞く人の脳裏に情景を描き、「視覚」に訴えかけてくる。
「絵」を見るような感覚を「音」で味わわせてくれるバンドです。
続いては、遂にあの名盤「Risk」から放たれし1曲、「Kiss is sleeping pills」!
Lunaさんのベースラインが終始支配するダークな1曲でこれぞ「Risk」色って感じ!
Hirofumiさんは全身を使って歌う!音源よりもはるかにアグレッシヴである。
歌に関しては、ガーゴイルに乱入した際にシャウトで喉がBALA薔薇VARAになったのか、シャープ、フラットもかなりあってピッチは大きく乱れていた(特に序盤は)。
しかしそれが何だよ!と感じさせてくれる魂が彼の歌にはこめられており、強く心が揺さぶられる。
音符をうまくなぞるのが音楽では決してない、ということをHirofumiさんの歌は改めて体験させてくれた。
多分、ここでMCが入ったような気がするが、かなり興奮していたのであまり覚えていないw
続いてはサポートドラムの岡本さんの踏みしめるよなタム回しに乗って「Words for Mary」。
2nd「timeless words」のトップを飾る、Yoshitsuguさんの静と動を行き来するようなギターワークが非常に印象的な1曲。カッティングも抜群のキレである。どこまでも連れ去ってくれるような情景を想起させるギターソロも素敵すぎる。
続いては同じアルバムから「Passion」。
今回の再録アルバムには入ってない曲だが、初期Radioheadの匂いを感じまくるUK色の強い1曲。
途中のギターの「ガガッ!ガガッ!」はどう考えても「creep」のオマージュだと思うがどうなんだろうかw
雄大なノリの曲を朗々と歌い上げるHirofumiさんが良い。良過ぎる。
そして叩きつけられるトライバルなドラムに不穏な空気を醸し出すディレイギター。キタ。。。とうとう俺のアインスフェイバリットソングがキタよ、ナターシャ。。。
不朽の名曲「NOTICE」の登場である!
ジョニー・マー直系の透明感に満ちたアルペジオとコードカッティングを絡めたリフはV系史上に於いても類を見ない痺れるクールさ。リフの衝撃度という点ではSuGの「Sweet Toxic」と双璧である。叫ぶようなシンプルなギターソロも激カッコいい。
今回のセットはワンマンでないこともあって、「メロディー」や「花の声」といった定番曲がオミットされていたので、ここまで演奏されなかったことに、「ま。。。まさかこの曲をやらないのでは。。。」と一抹の不安を抱いていたのだが、杞憂に終わって本当に嬉しかった。この革新的名曲をやらなかったら暴動である(俺がw)。
歌うようなLunaさんのベースもカッコ良過ぎる。スラップ等の派手なプレイももちろん好きな俺であるが、本質的にはこういうメロディアスで動き回るフレージングが一番好き。V系好きの宿命であろうかw
再結成アルバム未収録の初期楽曲「The Prayer」が続く。
これまたクールなベースラインが全編をリードする楽曲だが、この曲でのHirofumiさんのぶちギレ具合が凄かった。
音源とは全く別物でさながらイギーポップのようであるw
「ウネる」という言葉がこれほど似合う曲もないであろう、凄まじいグルーブに導かれ場内は最高潮へ!
そしてライブの怒定番「L・E・S・S・O・N」へ!
アインスライブの必須曲でうねり倒すLunaさんのベースとYoshitsuguさんのギターリフが曲を牽引するダークディスコナンバー。
1曲の中に様々なリフやアイデアが詰め込まれており、おもちゃ箱をひっくり返したような曲である。
この曲が再録アルバムに収録されなかったのは意外だったなぁ。
跳ね回るHirofumiさんはまさにロックスターといった趣。
本編ラストは「In a void space」
意訳すれば「静寂の中で」だろうか。
破滅的なまでに美しいアルペジオに導かれてHirofumiさんの歌声が舞い降りる。
岡本さんのドラミングが力強く、バンドサウンドを引っ張っている。
ラストのリフレインでは祝祭的な空気が会場を包み、大団円!って感じで本編は終了。
うーん、なんつーカッコいいバンドだ!
鳴りやまぬアンコールのコールに応えて、再びメンバーが登場。
Lunaさんがツアーファイナルに掛ける意気込みとこの日の為に作ったステッカーが売れてない悲しみを告げるw
そして、まさかのKIBAさん登場で代表曲の「In your dream」に挑むという暴挙にwww
メタルを歌うためにあるようなあのダミ声とこのひたすら美しい曲のアンマッチっぷりときたらw
ワンコーラス終わると、ValentineD.CのKEN-ICHIさんも野太い声で曲に参加(こっちは普通にカッコいい)
このシーンはなんだか感動したなぁ。
普通に歌ってくれや!という想いが無きにしもあらずだったけどw、それよりもメンバーが心から楽しんでいる嬉しさのが勝った感じ。
逆説的に思ったのが、ひたすら幻想的な歌詞とメロディと曲に対する、Hirofumiさんのヴォーカルのマッチングの良さ。
この人が歌うからこの曲はこんなに感動的なんだ、って改めて。素晴らしいヴォーカリストだなって。アインスの声はHirofumiさんの声である。
そんなこんなでライブは終了!最初から最後まで全くダレることのない素晴らしいイヴェントでした!
終わってみれば、初見のValentineD.Cのストレートなカッコ良さ、Gargoyleの継続が産んだ説得力、Eins:Vierの時の試練を悠々と超える個性とグッドメロディ。それぞれがそれぞれの持ち味を遺憾なく発揮した素晴らしいイヴェントでした。
KIBAさん、Hirofumさん(TUSKさんもそう)みたいな、強力に個性的で替えが効かないヴォーカリストってやっぱり魅力的だなぁ、ってのも改めて思った。
あと、Yoshitsuguさんのギターワークは天才だと思いました。曲作ってるのはLunaさんが多いんだけど、アレンジにはかなり関与してる気がする。ほぼ同期を使わないであれだけの表情を見せるギター弾ける人ってほとんどいないと思う。歪ませてチューニング落とすだけがギターサウンドじゃない。絶対無二のクリーントーンとディレイサウンドの凄みを感じました。
Lunaさんも佇まい含めてロックベーシスト!って感じでカッコ良かったなぁ。あんだけ動くベースラインはZi:KILLのSEIICHIさんかVasallaのLeayaさんかって感じだけど、Yoshitsuguさんの隙間の多いギターとのアンサンブルの妙が見事にこのバンドの個性になってた。
岡本さんも力強いドラミングでナイスサポート!でした。
今回のライブをもってツアーは行わない方針である、と明言している彼ら。
まぁ人生何が起こるかなんて誰も分からないので、いつでもふらっと帰ってきて欲しいな、とも思いますが、
一先ずのファイナルは5月12日のO-WEST。
まだ見てない人、同じようなバンドばかりで飽きてきたそこの若い君!音圧中毒のそこのあなた!
この新しい世界に是非とも足を運んで欲しいと思います。
ってな感じで!
でわ☆
tak

