まだ答えが出ていないというわけだが、答えは出ている。
0金利の円を使ってドルを買い利ザヤを稼ぐ。
為替ディラーのために、日銀は奉仕する機関となっている。
そして何十年も労働者の賃金は上がらず、経済破綻した韓国にも抜かれ、
先進国から後進国へ脱落する勢いだ。
黒田総裁の言う2%のインフレが達成すれば、
全てが解決し、日本の景気が回復し、成長期になるわけではない。
根本的に国の体制、どういう国にするのかが問題なのだ。
2%インフレは今ではすっかり色褪せ、宗教のお題目のようになっている。
黒田総裁の就任当時とは世界は全く次元が変わっている。
21世紀になって、アメリカを見るまでもなく、
ものづくりから知的財産、ソフト産業へのクリエーティブの時代になった。
グーグル、アップル、フェースブック、アマゾン(GAFA)と
基幹産業コンピューターを中心とした産業へ、創造的な時代に変わった。
それら創造的な産業の中で、
エンターテイメント産業である映画やアニメーション、
音楽業界や美術業界などをアメリカが圧倒的なパワーで1人勝ちしている。
つまり、日本の産業界も経済界も
アメリカがソフトやシステムも買わなくては成り立たない
コンピューターのような産業を創り出さなくては、
いつまでたっても、知的植民地から脱することはできない。
つまり、日本が創造立国という理念を打ち立て、
国民すべてが意識改革と夢を実現させるという熱意を持たなければ、
日本の未来はない。