アメリカが偉大な国家だと思ったのは、
建築では 西海岸シアトルのかつての名前
「ポップス&ロック・ミュージックの博物館
「Experience Music Project(EMPミュージアム)」を
見に行った時のことだ。
私が都市の建築に興味をもつのは
アートを見るときのように、表現者が自己をいかに開放し、
自由な表現を提示できるかに尽きる。
建築では、機能や目的そして予算など制約の中での表現ということになる。
しかし、フランク・ゲーリーは
彫刻家、美術家としての表現を優先させて見せるようだ。
建築としての条件を満たしながら、巨大インスタレーションとして
巨大パブリックアートとして、建築として使えるオブジェを開拓した。
「ポップス&ロック・ミュージックの博物館」から
「MoPOP ポップカルチャー博物館」に名称は変更になったのも
時代の変化とともに動く建築造形を目指していたのかもしれない。
私は都市の中では、そのビルや建造物に用事のない人にとっては眺めるだけ、
つまり巨大なオブジェであり、景観の一部ということになり、
美しさが要求されるのは当然である。
フランク・ゲーリーは巨大な墓の石柱が林立するような都市を破壊し、
心臓のような躍動感のあるダイナミズムを人類が生んだロックンロールの力強い生命力と相俟って、
都市や世界に熱い血を通わせようとしている。
リンク シアトルにあるフランク・O・ゲーリーによる「MoPOP ポップカルチャー博物館」。 - #casa (hash-casa.com)