「渋谷能」という公演をセルリアンタワー能楽堂で観てきた。能の一部のハイライトの抜き出す舞囃子と仕舞、狂言(棒縛)も上演。







大学時代、一時、謡曲(うたい)を先生について習っていた事もあり、今でもたまに、心を平和にする能楽(能楽や狂言)を観たくなる。


詳しい訳でもないが、その独特の世界感が好き。整然とした所作、振る舞い、歴史的なストーリー、音曲など歴史好きな私のどこかを、刺激するから。^_^


外国人のお客様も数人観ていた。

我々が海外で言葉の分からないオペラを鑑賞するのと同じなのか?と理解は難しいだろうなと思いつつ、眺めていたけど^_^


狂言は、昔の喜劇なので、大抵、主人が留守中に家来が悪ふざけして帰って来た主人が怒って追っかけて終わる。

「棒縛」とは、留守中に家来が、悪さしないように手足を棒で縛ってから出掛け、でも悪さして怒られるという演目。


最後は、お決まりの「やるまいぞ、やるまいぞ」と主人が追っかけて終わる!


寅さんの映画のように、いつもワンパターンで定型化された様式は、見る者に安心感を与える効果はあると思う。


頭の中に、「やるまいぞ、やるまいぞ!」が暫くこだまするかなあ。



参考

能は、謡や舞で構成された歌舞劇で、ミュージカルに近い存在です。神、亡霊、精霊など、この世のものではない世界を描くことが多く、物語性を重視します。対して狂言は、台詞中心の喜劇。室町時代の庶民の日常をユーモアたっぷりに描く、いわばコメディで、能と同様に舞と音楽の技術を基本としています。いずれも異なる魅力をもって人間の本質を描きだす、素晴らしい芸能です