1年に1度、東京都庭園美術館の本館である旧朝香宮邸が主役となる展覧会。
それが、建物公開です。
基本的に通常の展覧会では、作品保護の観点からカーテンは閉め切られています。
しかし、建物公開では逆に、可能な限りカーテンが開け放たれています。
そう、邸宅として使用されていた当時の開放的な気分を味わうことができるのです。


さて、そんな建物公開ですが、ただ建物を公開するだけでなく、
「照明」や「機能の変遷」など毎年異なるテーマが設けられてきました。
今年は“建物公開2026 アニマルズ in 朝香宮邸”と題して、
「アニマルズ=動物たち」を切り口にしたものになっています。
その冒頭を飾るのは、入り口脇の唐獅子像です。
実は、この唐獅子像は、朝香宮夫妻が店先で気に入り購入したものだそうで。
夫婦が高輪南町御用邸に住んでいた頃から所有していたそうです。
つまり、朝香宮邸よりも歴史が古いわけですね。
そんな唐獅子像以外にも、朝香宮邸には他にもアニマルがたくさん!
これまで意識してませんでしたが、
注目してみると、内装のあちこちに動物の姿が見て取れました。
それらの中には、こんなものも!
朝香宮ご夫妻が所蔵していたというレコードです。
一見すると、動物と何ら関係ない気がしましたが・・・。
確かに、そこには犬がいました。
とはいえ、さすがにコレはこじつけのような気もします(笑)
さらに本展では、絵が趣味だったという朝香宮允子妃が、
ご成婚される前に描かれた動物のスケッチも紹介されていました。
そこにさりげなく描かれたネコの可愛さたるや!
東京都庭園美術館には、このネコに関して、
真剣にグッズ展開を考えて頂きたいと思います。
また、本展では、朝香宮邸時代ではなく、
美術館になってから収蔵された作品の中で、
動物に関するものも併せて紹介されていました。
その中でとりわけ印象に残っているのが、
ペルシャ猫がアンティークな椅子に座る富永直樹の彫刻作品です。
その名も、《大将の椅子》。
東京都庭園美術館には幾度となく通っていますが、
この作品を目にするのは、おそらく初めてな気がします。
こんなにも可愛いキャラがいただなんて!
朝香宮允子妃の猫とともに、真剣にグッズ展開を考えて頂きたいと思います。
さて、本展は旧朝香宮邸の本館だけでなく、
2014年に竣工した新館でも展開されています。
こちらは、「アール・デコの動物表現」をはじめ、
全部で3つのセクションで構成されていました。
近代の動物園事情について紹介するセクションでは、《シロクマ》を筆頭に、
群馬県立館林美術館が所蔵するフランソワ・ポンポンの動物彫刻が紹介されていますよ。
さらに、新館のラストでは、新収蔵品を中心に、
同館のコレクションからラリックの動物作品の数々を紹介。
ラリックというと、一般的にはロマンティックな作風がイメージされますが、
本展で紹介されていたラリック作品の多くは、むしろ野性味が溢れていました。
中には、大蛇がとぐろを巻いているデザインのものも。
・・・・・・だいぶワイルドです。
ちなみに。
“建物公開”の影の主役ともいえるのが、
ロイヤル・コペンハーゲン製のペンギンの置物です。
この3羽は、ここ近年の“建物公開”にはほぼ皆勤賞で展示されています。
かつてはひっそりとさりげなく展示されていましたが、
2023年の建物公開の際には、チケットのデザインに採用されるまでに。
動物がテーマの今年はもはや当然のように、
展覧会のメインビジュアルの一つに採用されていました。
さらに、会場内で本展のアテンドもするのも、ペンギンたち。
ペンギンたちの快進撃が止まりません。






















