文政8年(1825年)に創業し、
現在は日本で唯一の紅屋である伊勢半本店。
今年めでたく創業200年を迎えました。
それを記念して、伊勢半本店が運営する紅ミュージアムでは、
“愛せよコスメ!リターンズ-おかげさまで200周年-”が開催されています。
200周年をお祝いする展覧会だけに、会場は祝祭感満載。
まるでパーティー会場のようになっています。
そんな華やかでポップな空間で、
ひときわ目を惹くのが、中央に設置された口紅ツリー。
伊勢半グループ歴代の口紅、286本がツリー状に配されています。
それらの中には、伊勢半グループの化粧ブランド・キスミー、
その最大のヒット商品にして、伝説のコスメと言われるキスミーシャインリップも。
1970年~80年代に、女子中高生を中心に爆発的にヒット。
全盛期には、1年でなんと1000万本も売り上げたそうです。
その売れ行きっぷりは、日本だけでなく、
世界の化粧品ブランドでも、あり得ない数字なのだとか。
本展では、そんなキスミーシャインリップをもちろん含む、
伊勢半(キスミー)の商品ヒストリーが年表形式で紹介されていました。
今でこそ、ファンデーションを「ファンデ」と略すのが当たり前ですが。
実は日本で初めて、そのように略したのは、
昭和29年に販売された「キスミーファンデ」だったそうです。
ちなみに。
キスミーファンデの隣に展示されていたのは、「キスミーリップクリーム」。
リップクリームという造語を考案したのも、キスミーなのだそうです。
ちなみにちなみに。
かつて、化粧品は店頭で美容部員から商品を買う対人式販売が主流でしたが。
今でこそ当たり前になったセルフ販売を、
日本で初めて導入したのもキスミーだったそうです。
昭和41年にさまざまな化粧品をボードで販売する、
「PSP(パーフェクト・セルフ・パッケージ)」を採用しました。
本展の一角にはその当時を再現したものも。
(ディスプレイされた伊勢半グループの化粧品サンプルは、一人一点もらえます)
なお、2000年以降の年表に目を向けると・・・・
現在もヒットし続ける「ヒロインメイクシリーズ」も紹介されていました。
紅屋としてスタートした伊勢半ですが、
今やマスカラでも人気のブランドになっているのですね。
さてさて、本展ではさらに、
キスミーの宣伝活動にもスポットが当てられています。
過去の雑誌広告やご招待キャンペーンなどが紹介されていました。
個人的に興味深かったのは、
懸賞・プレゼントキャンペーンのコーナー。
↑こちらは昭和32年に行われたキャンペーンポスター。
A賞の景品に、テレビや電気蓄音機、
電気冷蔵庫に混じって、タンスがありました。
タンスがプレゼントって。
時代を感じずにはいられませんでした。
さらに衝撃だったのが、昭和34年のキャンペーン。
特賞には、なんと10万円のネグリジェが当たるそうです。
なお、1等は5万円のネグリジェ、
2等は1万円、3等は2千円のネグリジェが当たるそう。
コピーにある「バラ色の夜が訪れます」というフレーズも気になります。
さて、実はこのキャンペーン、当選者はネグリジェか現金か選べたのだとか。
結局のところ、ネグリジェを選択した人はゼロだったとのこと(笑)。
いつの時代も、現金が一番ですよね。
ところで、途中までまったく気が付かなかったのですが、
会場の足元に、何やら4コマ漫画のようなものが飾られていました。
こちらはキスミーの広告シリーズ、
『キス夫とミー子』なるものだそうで、
会報誌「キスミーニュース」での連載のほか、
新聞や婦人雑誌にも出稿されていたそうです。
そんな企業の1キャラクターながら、
意外な人気ぶりを見せ、アニメーションCM化されることに。
さらには、実写ドラマまで制作されたそうです。
しかも、日テレとKRテレビ(現・TBS)の2局で、
同時期にそれぞれ別キャスト・脚本で放送されたとか。
元祖メディアミックス。
200周年の機会に、令和に『キス夫とミー子』が復活してもよさそうな。















