アートなTシャツコレクション~2023秋~ | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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【ルール】

名画をモチーフにしたTシャツを100枚集めたらゴール

 

  ・ただし、1アーティストにつき、1枚とする

  ・ミュージアムショップや展覧会のグッズとしてのTシャツは除外する

  ・ユニクロ(UT)も除外する

  ・グラニフも除外する

 

 

すっかり秋めいてきました。

日中はまだイケますが、陽が落ちると、

Tシャツでは心もとない気候となってきましたね。

さて、今、自分は父の三周忌で、長崎の五島列島にきています。

父の故郷を舞台に、アートなTシャツを着てみました。

なお、撮影してくれたのは、弟です。

 

 

84枚目 ロバート・インディアナ(1928~2018)

 

 

 

一瞬目にしただけでは、西新宿にもある、

ロバート・インディアナの《LOVE》に思えますが。

よく見ると、「LOVE」ではなく、「LFYT」。

USのストリートブランドを多く取り扱うセレクトショップ、

Lafayetteのオリジナルブランド「LFYT」のTシャツです。

そこに“LOVE”は無いんか。

 

 

 

85枚目 ジョルジョーネ(1477~1510)

 

 

 

アメリカのファッションブランド、HUFのTシャツ。

デザインに使われているのは、

ルネサンス期の巨匠ジョルジョーネの《眠れるヴィーナス》

この絵にインスパイアされ、アップデートしたものが、

ティツィアーノの傑作《ウルビーノのヴィーナス》であり、

さらに、その数百年後に影響を受けて描かれたのが、マネの《オリンピア》です。

ちなみに、この写真を撮影している際、

「絵に合わせて、兄ちゃんもそこで寝てみたら?」と、

弟に提案されましたが、即却下しました。

 

 

 

86枚目 ヤコポ・ダ・ポントルモ(1494~1557)

 

 

 

“伝説の美術館“をテーマにした“MUSEUM of LEGENDS“のTシャツ。

背面にデザインされているのは、ヤコポ・ダ・ポントルモの《エマオの晩餐》

その下には、「見えているもの全てが、

いつも真実であるとは限らない」という意味深な一文が。

Mr.都市伝説的な?

改めて、絵をよく観てみると、

上部にフリーメーソン的なものが見て取れます。

そういう遊び心のあるデザインかと思いきや、

本家の《エマオの晩餐》にも、ちゃんとフリーメーソン的なものが描かれていました。

信じるか信じないかはあなた次第です。

 

 

 

87枚目 パブロ・ピカソ(1881~1973)

 

 

 

2014年に創設されて以来、

SNSを中心に爆発的な人気を呼んでいる東京発のブランド「#FR2」。

中でも人気が高いのが、「Smoking kills」シリーズです。

よく見れば、《泣く女》がタバコを吸っています。

新幹線の喫煙ルームを廃止するというニュースを知って、泣いているのかも。

 

 

 

88枚目 マルテン・エスキル・ウィンジ(1825~1896)

 

 

 

こちらも#FR2の「Smoking kills」シリーズのうちの1枚。

パロディのモチーフとなっている作品は、

スウェーデンの画家マルテン・エスキル・ウィンジによる《シギュンとロキ》です。

こちらが、その実際の絵画。

 

 

 

悪さをして捕まっているのが、ロキ。

その上には、毒蛇がセッティングされ、

毒液が絶えず彼の元に滴り落ちるという罰を受けています。

毒液の苦痛から守るため、献身的に皿で受け続けるのが、その妻シギュンです。

まさに、良妻の鏡。

それにちなんで、「Smoking kills」のほうでは、ロキから煙草を取り上げています。

 

 

 

89枚目 河鍋暁斎(1831~1889)

 

 

 

「揺るぎないデザイン」をコンセプトに据えた、

日本のファッションブランドSUBCIETYのTシャツ。

デザインに使用されているのは、河鍋暁斎の《地獄太夫と一休》です。

この絵が描かれたのは、明治時代。

それが今のストリートブランドのデザインに、

ほぼそっくりそのままに採用されているだなんて、

SUBCIETY以上に、河鍋暁斎のほうが「揺るぎないデザイン」です。

前面の胸元にプリントされたロゴも、河鍋暁斎仕様で良き。

 

 

 

ゴールまで、あと11枚。





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