続・無料で観れる 美術百選 《道玄坂(東京都渋谷区)》 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

渋谷のメインストリートともいうべき道玄坂。

行き交う人が多すぎて、あまり目立っていませんが、

実は、その両サイドに彫刻作品が数点立ち並んでいます。

 

 

 

どうやら、これらの彫刻作品は、1991年に開催された、

第1回東京道玄坂野外彫刻展に出品されたものとのこと。

第2回が開催された形跡が見つからないので、

おそらくバブルが弾けた後には、開催できなかったのでしょう。

 

 

さてさて。

そんな道玄坂にある彫刻作品の中で、

個人的に推したいのが、こちらの作品です。

 

 

 

続・無料で観れる 美術百選017

大木達美《時の化石》


作者は、大木達実。

2000年にミケランジェロが愛した大理石の産地カッラーラに渡るも、

そのわずか1年後の2001年に、53歳という若さで亡くなった彫刻家です。

彼の存在を知ったのは、ヴァンジ彫刻庭園美術館で現在開催中の展覧会でのこと。

 

 

 

そのポエティックな世界観が印象に残り、

他にどんな作品を作っていたのか検索したところ、

道玄坂にあるこの作品が見つかったのでした。

まさか何度も目にしていた、

でも、意識したことはなかった彫刻が、大木達美作品だったなんて。

灯台下暗しです。

 

なお。

卵型の石彫を接続してるのは・・・・・

 

 

 

水道のバルブ。

卵は、生命の起源を、

この水道のバルブは、現代を象徴しているのだそう。

もしかしたら、バルブとバブルを掛けているのかもしれません。

 

 

ちなみに。

大木達美の作品は無傷でしたが、

東京造形大名誉教授でもあった渡辺隆根の 《矩の構図》 という作品は。。。

 

 

 

渋谷の洗礼をガッツリと浴びていました。

 

 

 

彫刻作品に落書き。ダメ。ゼッタイ。

 

 

<無料で観れる美術 データ>
道玄坂

住所:東京都渋谷区道玄坂2
アクセス:○JR・東京メトロ 「渋谷駅」 よりすぐ

 

 

 

 

1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

Blogランキングへ にほんブログ村 美術ブログへ