KDDI ART GALLERY | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

 

 

多摩センター駅から歩くこと約10分。

そこに、KDDIが昨年新設した大規模データセンター、

TELEHOUSE TOKYO TAMA 5 (写真右) があります。

そして、左隣にあるのは、KDDIの研修宿泊施設LINK FORESTです。

そのLINK FORESTの2階に、昨年12月1日にオープンしたのが・・・・・

 

(注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)

 

 

KDDI ART GALLERY。

KDDIの関連企業各社が所蔵していたアート作品を展示するスペースです。

ダイバーシティを大切にするKDDIだけあって、

そのコレクションも、実に多種多様なものとなっています。

 

東山魁夷や平山郁夫といった日本画作品もあれば、

 

 

 

ヴラマンクやテオドール・ルソーといった西洋美術の作品も。

 

 

 

さらには、梅原龍三郎や中川一政といった日本の近代洋画や、

 

 

 

ドーム兄弟やガレといったガラス工芸の作品もあります。

 

 

 

こじんまりとしたスペースながら、

十分に満足度を得られる施設となっています。

特に印象的だったのは、海景の作品が多かったこと。

 

 

 

ブラス・オルレス・イ・キンタナだとか、

 

 

 

アーサー・ジョセフ・メドウズだとか、

 

image

 

 

はじめましてな西洋画家の作品ばかりでしたが、

「知名度が低い=たいしたことない」 では決してなく。

むしろ、日本ではまだ知られていない掘り出し物を見つけた気分になりました。

個人的に惹かれたのは、フェリックス・オーギュスト・クレマンの 《海》 という一枚。

 

 

 

海面に映る陽の光が眩しさたるや!

思わず手をかざしてしまいました。

 

ブラス・オルレス・イ・キンタナ先生、アーサー・ジョセフ・メドウズ先生、

そして、フェリックス・オーギュスト・クレマン先生の作品が観られるのは、

日本ではおそらく、KDDI ART GALLERYだけ!

しかも、なんと入場無料です。

星

 

 

さてさて。

KDDI ART GALLERYの魅力は、

収蔵されている作品だけではありません。

さすがはKDDIが手掛けるアートスペース!

事前予約制となりますが、こちらでは、

au5Gを駆使した新しいアート鑑賞体験ができるのです。

 

 

 

このスマートグラスをかけて、所定の位置に立つと、

バーチャルヒューマンのCohというキャラクターが展示作品の解説スタート。

それが終わると、次の作品へと誘導してくれるのです。

ギャラリーツアーとも既存の音声ガイドとも違う新たなアート鑑賞体験でした。

また、au5Gとスマートグラスを通して、

こちらのエミール・ガレの 《風景文花器》 を見ると・・・・・

 

 

 

《風景文花器》 が目の前で16kの高精細な画像で巨大化!

外観を360°楽しめるだけでなく、

画像の中に入って、内側から鑑賞することもできます。

まだ 「これぞ完成形!」 という感じではなかったですが、

これからのスタンダードになりうる “おもしろいほうの未来へ。” の片鱗を見ることができました。

 

なお、現在、KDDI ART GALLERYは、

新型コロナ完成拡大防止のため、臨時休館中ですが、

4月7日より再開予定とのことです。

 

 

ちなみに。

「そういえば、KDDIってどんな企業なんだっけ?」

ふと疑問に思った方もいらっしゃることでしょう。

そこは、ツーといえばカー。

KDDI ART GALLERYのすぐ近く、ちょっとIDOした場所に、

通信の150年の歴史が辿れる施設KDDI MUSEUMがあります。

 

 

 

 

こちらでは、今から約140年前に、

長崎―上海間に敷設されていた貴重な海底通信ケーブルをはじめ、

 

 

 

 

平野ノラのネタでお馴染み (?) のショルダーフォンや、

 

 

 

歴代のauのケータイを見ることができます。

 

 

 

それの中には、2009年に発売された、

草間彌生さんとのコラボケータイ 「Art Editions YAYOI KUSAMA」 も。

 

 

 

中央の 《宇宙へ行くときのハンドバッグ》 は、

1000台限定で販売され、そのお値段は10万円だったそう。

左の 《ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい》 と、

右の 《私の犬のリンリン》 は、100台限定で100万円で販売されていたそうです。

iPhoneの最新機種よりも高い。

 

 

 


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