CASE6 アッシェンバッハさんは泣いている・・・。 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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街を歩けば、きっと貴方もパブリックアートに出会うはず。
それらのパブリックアートは、美術館の中に展示されている作品と違い、誰にも守ってもらえません。
そう、常に、危機的状況に晒されているのです!
そんな街中で偶然発見した “悲しいことになっているパブリックアート”
通称 “悲パブ” の事例を紹介する社会派企画 (?)「パブリックアートは泣いている…。」
皆さま、パブリックアートには優しく接しましょう。


(パブリックアートは泣いている…。BGM)




八王子駅北口から八日町方面に向かう歩行者専用の道。
西放射線ユーロードと呼ばれるストリートに、その “悲パブ” はありました。




思わず何かの事件現場、もしくは事故現場なのかと、勘ぐってしまうほどの厳戒態勢。
ここが、西 “放射線” ユーロードであることも、緊迫感に拍車をかけます。




とにかく尋常でないくらいのガードっぷり。
尋常でないくらいのコーンの数です。

近づくのに躊躇するものがありますが、おそるおそる近づいてみると、




足元には、太さといい長さにはいい凶器にはジャストサイズの木材が。
なんかもう、いろいろと不穏です。

さらに回り込んでみると、怪しさ満点の紙袋を発見!




いよいよ、本格的に犯罪の匂いがしてきました。
こんな怪しげな紙袋に入っているのは、クスリ的なヤツか拳銃、
はたまた、使途不明の大量の札束のいずれかに決まっています。
中身はめちゃめちゃ気になりますが、
第一発見者として巻き込まれるのだけは勘弁です。
見なかったことにして、このまま立ち去ろうかとも思いましたが。
先ほどから、この悲パブの周りをグルグルしているところを、誰かに目撃されていないとも限りません。
のちのち、何かヤバいものが発見されて、通報されたら一大事です。
もはや、この悲パブ。
“怖いことになっているパブリックアート”、通称 “怖パブ” と化しています (←?)。

毒を食らわば皿まで。
勇気を振り絞って、紙袋の中を覗き込んでみることにしました。




・・・・・ポケットティッシュかよ!

ちゃんちゃん。


ちなみに、こちらのパブリックアート。
タイトルはというと・・・




《関係》 だそうです。

パブリックアートとコーン。
パブリックアートと木材。
パブリックアートと紙袋。
いろいろな関係を考えさせられました。


しかし、遠い日本の地で、
まさか自分のアート作品が、危険物扱いを受けていようとは。
アッシェンバッハは知りますまい。




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